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おっちょこちょいのかよちゃん
187 人食い鬼、ナポレオン
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ちから)、あれが・・・!!」
 ナポレオンは自身の持つ機械に宿す見聞の能力(ちから)でそれが杖による雷撃と見切った。
「あの小娘か・・・!子供とて容赦はせん!」
 ナポレオンの馬が跳んだ。それも馬にしては尋常ではないほど。
「え、ええ!?」
 かよ子は驚いた。
「な・・・」
「早く、あの子達を守らねば!}
 椎名が促す。
「おうよ!」
 関根が忠治の刀を振るう。ナポレオンを吹き飛ばそうとした。しかし、彼の武装の能力(ちから)が働いたのか、効果がなかった。ナポレオンがかよ子の乗る羽根に近づいてくる。
「あ・・・、で、でも、この羽根の結果で守られるはず!」
「杖を寄こして死ね!」
 ナポレオンの威圧の能力(ちから)が働く。防御に特化した武装の能力(ちから)を持つかよ子はそれで羽根の結界と合わせて防ごうと試みた。
「あ・・・」
 かよ子の意識が遠のく。
「山田かよ子!」
 次郎長が呼ぶ。しかし、かよ子は起き上がれなかった。ナポレオンが剣を振りかざす。しかし、ナポレオンの剣をもってしても羽根の結界は破れなかった。能力は通じても羽根の結界は剣には無力だった。
「これでは山田かよ子が危ない!」
「よし、俺の槍を喰らわせてやる!」
 大政が槍を出現させた。
「でえーい!」
 大政が槍を大きく振るった。
「一体、何が起こるんだ!?」
 椎名達には大政がこれから何を行うのか分からなかった。
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