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おっちょこちょいのかよちゃん
187 人食い鬼、ナポレオン
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「うん!」
 のり子の人形・キャロラインが一部の人間を瞬間移動させる。かよ子やブー太郎、大野などは羽根の上に残ったが、石松や椎名、関根などは別の場所に移動し、二手に分かれた。かよ子は花火をリュックから取り出し、爆薬を操る能力を得る。
「いけっ!」
 かよ子が火薬を飛ばす。軍隊の一部に命中した。
「ふ、そんなものが怖いと思うか!」
「・・・え?」
 軍は傷一つも負っていない。機械から武装の能力(ちから)が働いているとかよ子は感づいた。
「あの者は・・・、ナポレオンだな!」
 羽根に乗っている次郎長が解説した。
「ほう、ナポリタンか!美味しそうな名前じゃな」
 友蔵が聞き間違いをした。
「ナポレオン!嘗てはフランスで革命を起こした英雄だが、無理に領土拡大を行い、その為に殺戮や自分の軍の犠牲すらも顧みなかった事から人喰い鬼と罵る者もおる」
「ひ、人喰い鬼・・・!?」
 かよ子は顔が真っ青になった。
「山田かよ子!オロオロしておる場合ではない!お主は絶対に結界から出るな!」
「うん!私の杖が狙いなんだよね!?」
「いかにも」
 喋っている間にもナポレオンの軍勢は攻撃を続けてくる。地面に降りた石松や大政が迎撃に出る。
「ナポレオン!何処だ!?」
「邪魔者をまずは片付けるとするか」
 ナポレオンはまず石松達を始末しようとした。
「のり子ちゃん!」
「うん!」
 のり子とキャロラインが合体する。飛んでくる矢を超能力で跳ね返す。しかし、合体に限界を感じた。
「う・・・、これは?」
 急に合体が解かれた。
「まずいな、威圧の能力(ちから)を出されたか!」
 石松はこれでも劣勢と感じていた。石松は右目の眼帯を外す。
「貴様らは領土を次々を奪ってくれた。崇徳院の怨霊によって呪われよ!」

「石松、右目を使ったか!」
 次郎長は石松を心配した。
「ち!俺達もグズグズしてる暇はねえな!」
 大野が草の石を、ブー太郎が水の石を出す。茨が鞭や槍となってナポレオンの軍勢を薙ぎ払おうとブー太郎が大きい渦潮を作り出して溺れさせようとした。しかし、依然、彼らは異能の能力(ちから)を使用できる機械を所持している為、効果がない。しかし・・・。
「う、うごっ!?」
 一部の兵が抹殺された。機械に不具合が起きたようだった。
「今が好機かもしれぬ。山田かよ子、お主の杖も使え!」
「うん!」
 その時、大野が持っているもう一つの石、雷の石(元々は杉山の物だったが)が光、雷が現れた。
(そうだ、あれで雷を使う能力を出せば・・・!)
 かよ子は雷の石に杖を向け、雷を操る能力を得た。
「いけえ!」
 かよ子の杖から雷が放電される。
「ぐあああ!!」
 多くのナポレオンの兵が黒焦げにされて消滅した。
「な・・・、杖の能力(
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