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おっちょこちょいのかよちゃん
176 夢の中に現れた謎の声
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ら?」
「何!?」
 黒川は能力を出す機械をポケットから取り出して確認した。機械は壊れていた。
「ちい、機械を壊す為の光線だったのか!!」
「ももこちゃん、今だよ、」
 のり子がまる子に留めを刺すよう告げる。
「う、うん!」
 まる子が炎の石で火炎放射した。かよ子も炎に杖を向けて炎を操る能力を得た。
「いけ!」
 東アジア反日武装戦線に炎の攻撃が来る。各々の足に付いていた飛行用の靴が炎で破壊された。黒川達は地面に落ちる。
「おおお!」
 関根が刀を振る。
「後はボクちゃんがやるよ!」
 遠距離で振ったが、黒川達は金縛りにあったように動かなくなった。
「さて、後はここで生け捕りに・・・」
[貴様らか。杖の所有者と藤木茂とかいう少年を取り返しに行こうとする輩は]
 どこからか声が聞こえてきた。
「誰だ、どこにいる!?」
 大野が叫ぶ。しかし、声の主は出てこない。
[生憎だが私はここにはいない。なぜなら貴様らと対面するにはまだ早すぎるからだ]
「この声・・・」
 かよ子はどこかで聞いた事のある声と感じる。何とか記憶を辿る。そして、思い出した。
「この声、確か夢の中で出てきた声だ!」
「なぬ!?つまり、お主はこの声でうなされていたというのか!?」
 石松が聞く。
「うん!」
[ほう、驚いたな。私の声が杖の所有者に聞こえているとはな。私はレーニン。この世界を統治する者だ]
「統治!?誰がんな事させるか!」
[今までこちらも動けない状態が続いていたが、やっと一人の少年の身体を取り込む事で克服する事ができたのだ]
「一人の少年だと?」
(もしかして・・・!?)
[さあ、誰の事か言うまでもなかろう。それよりも貴様ら藤木茂とかいう少年を奪還を目的としているようだが、仮に成功したとしても少年は喜ぶかな?]
「藤木は連れ去られたんじゃないのか?」
 大野は質問を続ける。
[ああ、我が世界の人間が連れて行った。だが、連れた者の話によるとここの世界の生活を満喫しているとの事だ。果たして連れ帰っても逆に追い返されるだけだろう]
「う、うるさいブー!それでも連れ帰すブー!!」
[勝手にするが良い。東アジア反日武装戦線の奴等は帰させて貰う]
 黒川達が光に包まれた。
「ま、待て!」
 かよ子は阻止しようと羽根から降りるも、弾き返された。黒川、宇賀神、桐島はその場で消えた。
「行っちゃった・・・」
「く、連続企業爆破事件の犯人達をようやく捕まえられると思ったのにな・・・」
 椎名はぼやいた。
(連続企業爆破事件・・・)
 かよ子は思い出す。その東アジア反日武装戦線は赤軍と協力関係にあり、一度はりえの持つ杯を奪取しようとしていたとか。
(あれがりえちゃん達が戦った集団だったんだ・・・)
 そしてかよ子は
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