第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(3)
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「んッ? んん? な、なんじゃあ? ぐ、ぐわあああああぁぁぁぁっぁ! あ、熱い! 熱いぞい! バカな、こ、こんなことが?! ぐぎゃあああぁぁぁ! く、食うな! 儂を食うな! デヴィルディスペアよ! 儂を喰らうな! ぎゃああぐぎゃああわぎゃああ! やめてくれい! 食わないでえ……やめでえ……ぐでえぇぇぇ……」
しばらくすると、デヴィルディスペアの中から、アシュラマン・ザ・屍豪鬼の声が聞こえなくなった。そして、デヴィルディスペアが晴れていく。
“う、うわあああぁぁぁあああぁぁぁッ!”
“きゃあああぁぁぁあああぁぁぁッ!”
観客達が一斉に悲鳴を上げる。
デヴィルディスペアの中から現れたアシュラマン・ザ・屍豪鬼は、今まで以上に、変わり果てた姿になっていた。
3つの顔がめちゃくちゃに混ざり合い、ぐしゃぐしゃに崩れている。腕と脚はあらぬ方向に折れ曲がり、関節が増えたのかと錯覚するような、ひどい骨折をあちこちにしている。全身に裂傷、擦過傷、あらゆる傷が刻まれ、血が噴き出している。
「これが悪魔の最後ですぅ」
静まり返った観客席に、ミーノの声が響き渡る。
「アシュラマン・ザ・屍豪鬼は魔界のクソ力の発動に、失敗しましたですぅ。その結果、アシュラマン・ザ・屍豪鬼はデヴィルディスペアから力を得ることが出来ず、逆にデヴィルディスペアに食われてしまったのですぅ。クソ力は発動するのに、大きなリスクを負いますですぅ。キン肉マンルージュ様はそのリスクに打ち勝ち、見事、火事場のクソ力を発動させましたですぅ。対してアシュラマン・ザ・屍豪鬼は、そのリスクに負けてしまい、大きな代償を払うことになったのですぅ」
“かーん! かーん! かーん! かーん! かーん!”
ミーノの言葉と連動するように、試合終了のゴングが鳴らされた。
コーナーポストに身体を預けていたキン肉マンルージュは、すとんとその場に座り込み、空に向かって顔を上げる。
「か、勝ったよぉぉぉ! 勝てたよぉぉぉ! 救えたよ、地球! よかった! よかったよぉぉぉぉぉッ!!」
キン肉マンルージュは涙を流しながら、叫び上げた。そして、わんわんと泣きだした。
「うえええええん! よかったよぉぉぉ! 怖かったよぉぉぉ! うわあああああん! 勝ってよかったよぉぉぉ! 平和、守れたよぉぉぉ!」
激しく泣きじゃくるキン肉マンルージュを見て、アナウンサーは声を張り上げる。
「勝ったあああ! 勝ちました、キン肉マンルージュ選手! 見事、グレート・ザ・屍豪鬼を打ち破りましたあ!」
「いやあ、素晴らしい! 感動の嵐! 怒涛の感動ビッグウェーブ! とにかく素晴らしかったですよお! キン肉マンルージュ選手、素敵すぎますよお! まさに男泣きならぬ、女泣
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