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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第122話
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〜カレイジャス・ブリッジ〜



「それを話す前に”黒の工房”の現在の逼迫した状況を皆様にも伝えさせて頂きます。わたくしの件はその件とも関係がありますので。」

「現在の黒の工房の………」

「しかも”逼迫した状況”って言い方をしたって事は、もしかしてアルベリヒやジョルジュは相当追い詰められている状況なのか?」

シャロンが口にした言葉を聞いたその場にいる全員が血相を変えている中ガイウスは真剣な表情を浮かべ、クロウは続きを促した。

「はい。――――――皆様もご存じのように黒の工房の本拠地はリィン様達メンフィル帝国軍が仕掛けた爆薬によって爆破され、本拠地の施設が使用不能になった事は当然として量産されていた兵器や武装も全て破壊され、黒の工房自身の戦力も著しく低下しました。――――――そしてその数日後に、リィン様達―――――”灰獅子隊”が本拠地以外に残っていた黒の工房の拠点を同時襲撃し、全て制圧後レヴォリューションに搭載されている兵装で各拠点を完全に破壊したのですわ。」

「ええっ!?リ、リィン達が!?でも、一体どうやって黒の工房の本拠地以外の拠点を……」

「多分だけど本拠地を襲撃した際のハッキングで本拠地以外の拠点の情報も入手していたんだと思うよ。」

「間違いなくそうでしょうね。その件を考えるとレン達が本拠地を襲撃してハッキングをした目的は黒の工房の本拠地だけでなく、文字通り”黒の工房を完全に機能停止に陥らせる”為でしょうね。」

シャロンの説明を聞いて驚きの声を上げたエリオットの疑問にトワとシェラザードが真剣な表情で答えた。



「えっと…………黒の工房の件で気になっていたのですが、リフィア殿下が放った高位の破邪の魔術をまともに受けてしまった”黒のアルベリヒ”は今どのような状況なのでしょうか……?襲撃の後に少しの間エリンの里に滞在していたリウイ陛下達の話によれば、しばらくは動けない状態になっている可能性が高いと仰っていましたが……」

「……”黒のアルベリヒ”は少なくてもわたくしが新たなる要請(オーダー)を受けて行動をするまでは意識不明の重体でしたわ。」

「!!」

「なっ!?意識不明の重体!?」

「リウイ陛下達の予想通りだったという訳か……」

「という事は黒のアルベリヒは今も目覚めていなく、戦争の裏で何らかの暗躍もすることもできない状態になっている可能性が高いって事ね……」

「ああ……アルベリヒがそんな状態なんだから、黒の工房として活動できるのはジョルジュだけだろうな。」

エマの疑問に答えたシャロンの答えを聞いたアリサは目を見開き、マキアスは驚きの声を上げ、アンゼリカはアリサに視線を向けた後複雑そうな表情で呟き、サラとクロウは真剣な表情で推測した。



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