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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga20-C夢の終わり〜Grief〜
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繋がると思うんだけど・・・。うん、うん。なのは達の端末にも電話やメールを?」

みんなが静まったのを確認してからフェイトちゃんが通信に出た。内容からクロノ君が私たちに何度も連絡を入れたんだけど、どういうわけか繋がらなかったみたい。フェイトちゃんが私たちをチラッと見たから、端末を使っていなかったみんなが一斉に自分の端末を確認して、首を横に振った。私も一度アイリへのコールを中断してからクロノ君からの受信履歴を調べてみたけど、そんな履歴はどこにもなかった。

「なのは達の履歴にもクロノからのものは無かったみたい。・・・じゃあ何時間も私たちと連絡が取れなくなっていたってことだね。ごめん、原因が判らないけど連絡しなくて・・・。それで、何の用だったのかな? 私たちは今、姿を消したルシルとアイリを探しているんだけど、まだ見つけられなくて・・・。だからちょっと忙しいというか・・・ん? みんなも一緒に居るよ? チーム海鳴全員。・・・え? 今いる場所? えっと・・・、あ、うん、判った」

フェイトちゃんが端末を操作すると空間モニターモードになって、私たちの前にモニターが展開された。映るのはもちろんクロノ君なんだけど、目を赤く腫らしているし顔もやつれてる。明らかについさっきまで泣いていたって感じだ。そんなクロノ君を見るのは初めで、家族として一緒に暮らしていたフェイトちゃんとアリシアちゃんも「クロノ・・・!?」って目を見開いて驚いてた。

『で? 君たちは今どこに居るんだ? 見たところ車内・・・輸送車の中か』

私たちの驚きの表情はクロノ君も見て判っていると思うけど、泣き腫らした目を隠すこともなく気丈に振舞っているから私たちも言葉を呑んで、クロノ君にこれまでの私たち行動を伝えた。ルシル君が実はPT事件の際に亡くなったステアちゃんの正体だってことが判って、ルシル君とアイリを追ってフェティギアの中央次元港にまでやって来ていることなどなど。

『そうか。実は僕や母さん、ユーノらスクライア姉弟にも、ルシルからの別れのメールが届いていたんだ。当然君たちにも届いているということは判っていた。・・・フェティギアまで許可なく勝手に出撃していたことには驚いたが、今はそんな無理を通したことに対する責は問わない』

やれやれっていう風に首を横に振って呆れる様は、私たちが知るいつものクロノ君だった。でもすぐに右手で両目を覆って、『そうか。それが君の・・・』って声を震わせた。そして深呼吸を1回。

『ルシルとアイリは居所はこちらで掴んだ。あの2人は君たちの居るフェティギアじゃない、ミット西部エルセア地方で見つかった』

フェティギアじゃなくてミッドに居ることに私たちは「えっ!?」って驚いたけど、シャルちゃんの「一体どうやって!?」って疑問にも同意だ。監視室は隅々まで本局内
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