暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga21再起〜One step of return〜
[1/8]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
†††Sideヴィータ†††

ルシルとアイリが殺されて、“T.C.”の幹部だったレオン、フォード、プリムス、アーサーも一緒に遺体で見つかった。そんでルシルとアイリを殺したと思しき“T.C.”のリーダーと、ひょっとしたら同じ場所に居たかもしれないガーデンベルグの行方は未だ知れず。
幹部はほぼ全滅。さらにルシルとアイリを殺したことで世論は一気に反“T.C.”に傾いた。そんなわけで“T.C.”は完全に雲隠れしちまったから、特務零課の協力することになったあたしらチーム海鳴はかなり暇をしてた。

「じゃあシフト通り八神家は本日午後から明後日午後まで休暇ね。・・・悪いね、せっかく協力してもらってるのに何もやる事なくて」

特務零課の副隊長だったルシルが死んじまって、代わりにルミナが部隊員のシフトを調整することになったわけだ。零課の正式メンバーは基本的に本局からは出られねぇけど、あくまで臨時部隊員なチーム海鳴は自宅に帰ることが許されてる。

「気にしなくていい。我々としても力を貸したいからここにいる」

「ええ。ルシル君とアイリちゃんを殺した、リーダーとガーデンベルグを捕まえるために私たちは参加したんだもの」

「そういうこった。今の退屈な時間は、リーダーとガーデンベルグ、それに構成員が活動を再開した時のための充電期間だって考えてんだからな」

オリジナルセインテストのクローンだったルシルやオーディン。現行のクローンが死んだ場合、それまでの歴代クローンの記憶や魔術、複製したものを引き継いだ新しいクローンが作られるって言ってたルシル。ソイツがガーデンベルグやリアンシェルトを斃せるかどうかは判んねぇし、いつ姿を見せるかも判んねぇんだから、あたし達が先にぶっ倒してもいいはずだ。つうか、殺る。あたしらの家族を殺し、はやての心を壊した奴らは絶対に許さねぇ・・・。

「問題はリーダーだよな。きっと、他の幹部たちと同じように古代の魔術師のクローンだろうけどさ」

「管理世界人の遺伝子データバンクと照合して、レオン達の遺伝子情報がどこの管理世界の遺伝子特徴にも当てはまらないらしいからな」

「管理外世界人である可能性は捨てきれないけど、ルシルやフォルセティ、ヴィヴィオっていう古い時代の人間のクローンは実在するからね。生まれ変わりよりクローンであると言った方がまだ信頼性があんだねこれが」

ルミナの言う通りだな。いくら生まれ変わりでもオリジナルと全部がそっくりなんて(シャルは例外中の例外だな)まずありえねぇからな。クローンって言われた方が納得しやすいってわけだ。

「まぁとにかく、頼りにしているからね。んじゃお疲れ」

ルミナやセレス達と「お疲れ〜」って挨拶を交わしながらオフィスを出る。本部ビルから出るためにエスカレーターホールへ向か
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ