暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の氷の異能者
勧誘
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「「はい?」」
 これには、俺も愛桜も疑問符を浮かべる。
「実は、玲奈は一年の頃は風紀委員に在籍していて、めまぐるしい実績を叩きだしている。人呼んで、『水の女帝』。彼女が検挙した件数は昨年度、ナンバーワンだ」
 これには、顔を引き攣る。
 姉さん、どんだけ暴れたんだよ。
 なんか、憐れに思えてきた。
 っていうか、姉さん繋がりで俺も風紀委員入りですか。
 なんか泣ける。
 すると、渡辺委員長が
「沢木。鋼太郎。ちょっとこい」
 と、風紀委員に在籍している先輩でも呼んだのだろうか。
 そこに先輩と思われる2人がやってくる。
「呼びましたか、委員長」
「なんのようです」
 俺は2人の先輩を見る。2人とも男子だが、引き締まっているな。余分な筋肉を削ぎ落としたって感じだ。
 委員長は俺を引っ張り、
「1年A組、氷川蒼汰。部活連枠でうちに入ることになる奴だ」
 勝手に自己紹介された。
 ここで1人の先輩が姉さんの方を見る。
「もしかして、彼って・・・・・・」
「ああ、玲奈の弟さんだ」
 あの、委員長。それは言わないでもらいます。
 その所為で、もう1人の先輩も
「マジか、玲奈の弟となると、去年と同じことが起きるのか」
「それはそれで見てみたいな。姉が女帝で。弟は皇帝だったりしてな」
 人を勝手に渾名付けないでください。
 なんか、俺、やりそうで怖い。
「お前たちもやはり、そう思うか。私も同じだ」
 委員長も勝手に決めないでください。
「あら、沢木くんも辰巳先輩もここで水攻めにあいたいですか?」
 姉さんも姉さんで声音が冷たくなったぞ。
 あと、先輩たちも
「遠慮しておく」
 及び腰になっている。
 先輩方は一度、咳払いしてから
「3-Cの辰巳鋼太郎だ。氷川蒼汰くん。キミの風紀委員入りを歓迎するよ」
「2-Dの沢木碧だ。よろしく頼むよ。氷川くん」
 握手を求められた。
 まあ、こうなったら、なるようになるか。
「一年の氷川蒼汰です。姉さんと名字が被るので、蒼汰って呼んで構いません」
「そうか。蒼汰くん。これからもよろしく頼むよ」
 俺は先輩方の握手に応じる。
「すまないが、私は蒼汰くんを風紀委員本部に案内してくる。呼び出して悪いな」
「いいですよ。先に1年の顔が知れてよかったと思いましたので」
「自分も同じです。今年は今年でどうなるのか見てみたいものです」
「そうだな」
 あと、愛桜も部活連に勧誘するのを告げ、俺と愛桜は先輩について行く形でそれぞれの本部に向かった。
 っていうか、姉さんも姉さんでかなりの武勇伝を残しているじゃないか。
――――――――――――――――――――――

 俺は渡辺委員長に連れられてきた場所は風紀委員本部。
 一高の風紀委員が集まる場所でも
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ