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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
077話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その4
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に……それだけバーサーカーが強いんですか?」
「ええ。セイバーが最優のサーヴァントならバーサーカーは最強のサーヴァントなんだから。まだこの時は私もまだ狂化させていないし。それに……」

イリヤさんの言葉が切れたらタイミングよく回想のイリヤさんがかなりの情報を言い放っていた。

『勝てるわけないじゃない。だってバーサーカーはギリシャ最強の英雄なんだから』
『最強の英雄……』
『そう。そこにいるのはヘラクレスっていう魔物』

まさかの大物の名前が飛び出してきましたよ!?
ヘラクレスって十二の試練のあれ!?
夕映なんか詳しそうだしね。

「へ、ヘラクレスですか……イリヤさんはそんな桁違いな英雄を普通に使役していたのですか?」
「ま、私にかかればこの程度お手のモノよ」

ふふん!と言っているイリヤさんは昔は常識は通用しなかったのかもしれない。
名前の通り、ドイツの貴族みたいだし一般人より少し感覚がズレているのは当然かな?
それで回想の中でセイバーさんにとどめをさしてって命令をしている。
だけどそこで見ているだけだった士郎さんの様子がおかしい事に気づく。
身体が震えていて目は険しくなっていて、もしかしてここで士郎さんの人助け精神あるいは自己犠牲精神が悪く出てしまったのか振り下ろしているバーサーカーの剣をセイバーさんを庇って代わりにくらって胴を抉られて吹き飛ばされていた。
いったー…………。
こうなることは士郎さんの異常性を過去から見てきたからなんとなく予想していたけど、やっぱ見るのは辛いわ。
のどかとか夕映なんかはもう気絶しそうになっているし、ネギ君が「士郎さんッ!!」と悲痛そうに叫んでいる。

イリヤさんはつまらなさそうにしてそのまま帰ってしまうし、凜さんはもう死んでいるのではないかという感じの士郎さんに何かを言っているけど、いつものごとく視界は暗くなっていく。
思うに士郎さんは死にそうになる回数かなりあるんじゃないかな?
さっきの行動もそうだと思うし、ふと『バッドエンドその2』を思い起こすくらいにはわたしは意識をどこかに飛ばしているのかもしれない。
先ほどの行動で士郎さんがセイバーさんを庇わずにセイバーさんはやられてしまって、士郎さんの行動らしからぬ逃亡する選択をするけどそのまま凛さんとともに殺される、あるいは玩具にされるエンド。
ま、こういうのは主人公らしからぬ選択肢をしてバッドエンドを迎えていくもんだからジャンルはノベルゲーかギャルゲーな感じかな。








「ふむ……意識が暗転する光景にも慣れてきたでござるが……士郎殿。何回死ぬ思いをしているでござるか?」
《…………聞くな。》

間が長い反応ありがとうございます!
この先も結構あるということですね!最悪です!


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