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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第二百八十話 テストの中もその六

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「実際に」
「そうじゃのう、巨人は負けて欲しいわ」
「これからもね」
「今はシーズンじゃないが」
 それでもだ。
「来年もな」
「最下位であって欲しいね」
「全くじゃけえ」
 田中君は僕に笑顔で応えた、そしてだった。
 僕達はこうした話をしてから別れた、その後で。
 僕は図書館で次の日のテスト勉強をするつもりだった、その前にお昼ご飯を食べに行こうとすると。
 そこに詩織さんが来て僕に聞いてきた。
「何処行くの?」
「図書館に行く前に」
 その前にとだ、僕は答えた。
「お昼食べようと思っているんだ」
「そうなの」
「さて、何を食べようか」
 それはだ。
「実はまだね」
「決めていないの」
「何にしようか」
 今考えだした。
「それで」
「迷った時はカレーとか」
 詩織さんはこう言ってきた。
「どう?」
「ああ、カレーだね」
「もう何といってもね」
「迷ったらだね」
「カレーでしょ」
 こう僕に言ってきた。
「どうかしら」
「カレーだね」
「そう、いいでしょ」
「うん、そう言われたら」
 実際にだ。
「本当に迷った時は」
「カレーでしょ」
「もうカレーはね」
 それこそだ。
「お酒を飲む時以外にはいいからね」
「そうそう、お酒には合わないのよね」
「どうしてもね、けれど」
 カレールーだけはお酒には合わない、それでもだ。
「何時でも何処でも」
「食べられるでしょ」
「うん」
 実際にとだ、僕は答えた。
「カレーはね」
「ならね」
「今はカレーだね」
「それで決まりでしょ」
 こう僕に言ってきた。
「やっぱり」
「じゃあカレーにしようかな」
「そうでしょ、ただね」
「ただ?」
「どのカレーを食べるか」
 カレーを食べることを決めてもだ。
「一体」
「それが問題だね」
「そうだね、じゃあね」
 僕は詩織さんの言葉を聞いて述べた。
「ビーフカレーかな」
「今回は」
「それがいいかな、いや」
 僕はふとあるカレーを思い出して言った。
「大阪の難波のね」
「そこのなのね」
「うん、あの最初からご飯とルーを混ぜた」
「あのカレーね」
「自由軒のね」 
 ふとこのカレーを思い出して言った。
「あのカレーがいいかな」
「あれあそこのお店のオリジナルでしょ」
「いや、流石にあのままはないけれど」
 それでもだ。
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