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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga7特務六課〜The 6th Extra Force〜
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きました。対策室は氏の恩情を無下にしないため、零課への処罰は見送ることにしました」

ロッサからの第1の知らせにわたし達は「ほぅ・・・」思いっきり安堵の息を吐いた。イツァムナ首長は、フッケバイン一家が首都の近くで犯罪を起こしていたことに気付かなかったのは自身の油断と怠慢で、連中を逃したのはわたし達の邪魔をしたことが原因で、竜玉を奪われたのは“T.C.”に後れを取ったから。イツァムナ首長は本当に自分に責を集中させてた。

「で、コン・フォルツァでの件。マルスヴァローグ一等空尉、カローラ一等空尉、ヴィルシュテッター一等陸尉は、アヴァスト大博物館でT.C.と交戦するも敗北。護衛対象だった物品は奪われた失態。さらに真犯人であるT.C.ではなく、あなた達3人が強盗犯として指名手配された失態」

ルミナとセレスとクラリスは可哀想になるくらいにしょんぼりしてる。ロッサはルミナ達を一瞥した後、「T.C.に感謝する日が来ようとはね」って嘆息。どういう意味?ってわたし達が小首を傾げていると、「まずはコレを見てくれ」って言うと、わたしたち全員のデスク上にモニターが展開された。

「コン・フォルツァに潜入していた査察官からデータで、新聞だね。内容は、アヴァスト大博物館より盗まれた天恵の首飾りが、監視を掻い潜り元に戻されていた、と」

「鑑定した結果、偽物じゃなくて本物と断定・・・」

「さらに、コン・フォルツァの古代遺跡にて、遺跡が崩落したことで失われたとされる宝物、杖、王冠、鎧が置かれていた」

「急いで遺跡を調査した結果、崩落していた遺跡が掘り起こされているが判明。現代の技術では遺跡を傷つけずに掘削することは不可能とされていたが、どういう方法か遺跡は綺麗に掘り起こされており、宝物も難なく持ち出されたものと断定。考古学者や鑑定士などが3つの宝物の調査に入った」

「天恵の首飾りを奪い、そして3つの宝物と共にアヴァスト大博物館に返却した女性3人に対し警察は指名手配を取り下げ、国は遺跡を無傷で掘り起こした技術について尋ね、技術提供をお願いしたい、か」

モニターに表示される新聞の記事の内容を口々に読み上げるみんな。記事を見る限りロッサの言うように“T.C.”のおかげで、ルミナ達は奇跡的に犯罪者じゃなくなったけど・・・。わたしの不安そうな視線を受けてることに気付いたロッサは、「ただし」って付け加えた。

「あのさ、ロッサ」

「ん? なにかな、フライハイト二佐?」

「あ・・・うぅ・・・なんでもありません、続けてくださいアコース監査官」

良い知らせから悪い知らせにするのをやめて、って言おうとしたけどやめた。溜息を吐くわたしから視線を逸らしたロッサは、「天恵の首飾りに込められていた魔力は、完全に消失していたと査察官から報告された」って
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