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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)
本当の力
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、エックス!目を覚まして!」

マーティは必死に呼びかけるもののエックスの反応はない。エックスは昇龍拳の勢いのまま回転しながら横蹴りをする。

「タツマキセンプウキャク!!」

「があっ!?」

エックスの回転蹴りをまともに受けてマーティは、地面に叩きつけられる。倒れたマーティを確認すると本能に従ってシグマの方へと向かう。

「ダメ!」

マーティはエックスの足を掴んで行く手を阻む。エックスは真っ赤に染まった眼でマーティを掴むと壁に向かって放り投げた。そして、右腕をバスターに変形させマーティに向かってチャージショットを連続で発射する。

「くっ。」

マーティは両腕に装備されているアームパーツで攻撃を和らげるがチャージショットの威力が桁違いに向上していることもあり、数発で砕け散ってしまった。

「弱者ガ我ニ挑モウナド笑止!!」

「・・・・・・エックス、これが本当に貴方がしたいと思っていることなの?」

マーティは、ゆっくりとエックスに歩み寄ってくる。

「コッチヘ来ルナ!!」

エックスは近づいてくるマーティに向かってバスターで攻撃する。バスターから発射された赤黒い光弾は彼女に命中し、ライト博士から受け取ったアーマーはどんどん砕け散って行く。

「怖かったんでしょ?自分の傍にいたものが壊されて失ってしまう事を。無力な自分がそれを思い知らされることを。」

「黙レ!!」

エックスは、歯を剥き出しにして叫ぶ。そんなエックスに対してマーティは動じなかった。

「そして、守りたい一心で強くなろうとしていた。でも、目覚めてしまった力は見境なしに破壊を求める物だった。だから・・・・・・」

「コレ以上言ゥナ!!」

エックスのバスターがマーティの頬を掠めた。傷からエネルギーが血のように滴り落ちる。

「・・・・・・・アタシも怖かった。エックスが変わって行っちゃうことを。エックスがまるで別人のようにイレギュラーを容赦なく破壊して、私の知っているエックスじゃなくなるんじゃないかって・・・・・」

「ウゥ・・・・ウウ!!」

「でも、アタシは貴方のことを理解しようとしていなかった!変わることを恐れて距離を置こうとしていただけ!貴方の気持ちを考えずに!」

「ウ、ウ・・・・・ウガアアアアアアアァァァァアア!!!!」

エックスは、マーティに向かって拳を振ろうとする。マーティは、目を閉じることなく、逃げることなく拳を顔に受けた。

「!?」

思いがけない行動にエックスは、愕然とする。そんなエックスをマーティは強く抱きしめた。

「・・・・・・ごめんね、何もしてあげられなくて・・・・・・本当にごめんね・・・・・」

「ハ・・・・・放セ・・・・・・・」


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