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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三十二話 決戦!!ヴァーミリオン星域会戦です その5
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と思っていたが、どういうわけかそうではないらしい。

『ここは我々が引き受ける。貴官は速やかに後退し、帝国軍に合流されたい』
「駄目です!!あなた方にだけ負担をかけるなんて!私はそんな卑怯者にはなりたくはない!」
『卑怯者かどうかはわからんが、少なくとも選手交代の時期であると儂は思うがね、お嬢さん。どう見てもそのボロボロな状態では満足な戦いもできん。まぁここは儂らに任せて、いったん引いた方が良いと思うが。引くことを覚えるのも指揮官の務めではないかな?』
「・・・・・・・・・」
『我々の事は気にするな、貴官は貴官の職責を全うするのだ』

 うなだれていたバーバラは決断した。敬礼をささげると、3提督は敬礼を返してきた。

「私、思い違いをしていたかな・・・・・全艦隊、急速後退!!!」

 後退速度を上げるべく、バーバラは指示したその時――。

「前方のアーレ・ハイネセンから急速なエネルギー反応が・・・・きゃあっ!!」

 女性オペレーターの悲鳴が上がった。アラームが鳴り響き、測定不能のエラーが出てきたのだ。
 時空帯が歪んでいるとバーバラは思った。こんなとてつもないエネルギーを発射できるのは――。

「全艦隊、射線上から、回避!!!」
「間に合いません!!」
「・・・・・・・っ!!」

 バーバラは一瞬祈るように両手を組み合わせると、最大出力で自分のオーラを解放した。

* * * * *
 アーレ・ハイネセンの要塞の北極点上にシャロンは佇んでいる。その手にはかつてフェザーンを塵に変えたあのオーラが纏われている。

「自由惑星同盟からいくつかが離反したか・・・・けれど、そんなものは些末時にすぎないわ」

 シャロンは微笑を浮かべる。今までの戦いはすべてシャロンが楽しむためのものだった。敵味方がいくら死のうが知ったことではない。
 その気になれば瞬間転移して、ラインハルトらを瞬く間に殺すこともできるのだから。

 けれど、シャロンは止めを刺す方法としてこの方法を選んだ。かつて惑星フェザーンを木端微塵に粉砕したあの方法を。

「まずは・・・・一撃目ね」

 無造作にエネルギーを解放した。赤黒いエネルギーはらせん状の渦を纏いながら、一直線に突進した。敵味方を薙ぎ払い、ローエングラム本隊に到達する。無数の点の中に大きな穴ができた。

「続いて・・・二撃目」

 先ほどの攻撃よりも大きなオーラが到達し、数千の艦艇が粉みじんになる。

「最後・・・・・三撃目」

 シャロンのオーラはそれまでとはけた違いになった。上空に手をかざすと、アーレ・ハイネセンの数十倍に匹敵する大きさの巨大な禍々しい赤色の球体が出現する。それだけの質量が急に出現すれば周りに干渉しないはずはないが、シャロンはその干
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