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第百三十二話 決戦!!ヴァーミリオン星域会戦です その5
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光景を信じられない様子で血の気の引いた表情で見つめていた。けれど――。

 ティファニーは5分間まった。
 誰一人として逃げるものも、異論を唱えるものも、存在しなかった。
 短くうなずいた彼女は号令をかける。

「全艦隊、撤退中の銀河帝国軍を攻撃中の敵艦隊に向けて、主砲斉射!!」

* * * * *
 バーバラの旗艦はティルヴィングという。滑らかな流線形をしたこの艦はニュルンベルク級の流れを汲みつつも、装甲は厚い。
 けれど、度重なる戦闘で、限界に達しつつあった。

「直撃、来ます!!」

 バーバラはオーラを展開させて、致命傷となる砲撃を防いでいた。戦艦級の砲撃程度ならば、彼女のオーラで充分に対抗可能である。さすがに艦隊全体を覆いつくすほどのオーラを展開しつづければ体力が持たない。だからこそ彼女は最小限度のオーラを瞬間展開させることを繰り返し、できるだけ被害を少なくさせ続けていた。
 
「フィオーナ艦隊の位置は?」
「既にミュラー艦隊と合流し、敵と交戦状態に入りました!」
「これで・・・私の役割は終わった。後は合流するために生き残ろう」

 一人つぶやいたバーバラは、周りを見まわした。ずいぶん減ってしまっている。自分の艦隊だけで何十万という将兵が犠牲になった。じゃあ、全体的には――。
 バーバラは首を振った。こんなところでこんなことを考えていても仕方がない。まずは生き残ることだ。すべてはそれからなのだ。

「し、信じられない!!自由惑星同盟艦艇が、自由惑星同盟艦艇を攻撃してきています!!」

 オペレーターが絶叫する。バーバラはディスプレイを見た。自由惑星同盟艦艇3個艦隊が自分と敵との間に割り込んで、攻撃を仕掛けている。
 さらに、遥か後方、すなわりイゼルローン要塞方面では、自由惑星同盟艦艇群2個艦隊が押し寄せる同軍に対して主砲斉射を行い、一斉突撃を行っていた。
 さらに、やや遅れてローエングラム本隊の下方においても、新たに出現した自由惑星同盟艦艇1個艦隊が帝国軍本隊を支援をする体制に入ったのだ。

「どういうこと?まさか、ヤン・ウェンリーが・・・・」
「我が軍と敵軍との間に割り込んだ3個艦隊のうち、1個艦隊旗艦から通信が入っています!!」
「つなげて!!」

 ディスプレイ上に映ったのは、3提督である。

『自由惑星同盟・・・いや、旧自由惑星同盟所属のウランフだ。そしてビュコック、クブルスリ―である』
「・・・・・・・」
『先ほどまで交戦していた我々がどうして、と思うかもしれんが、今はこの戦いを乗り切ることを目的としよう。手を貸す』
「あ、ありがとうございます・・・・・」

 バーバラは信じられない思いだった。自由惑星同盟の人間たちはシャロンの洗脳にすべてかかっているものだ
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