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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第51話
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ツァー家”の陞爵にはリィンと婚約関係を結んでいるクロスベル帝国の姫君であるメサイア皇女殿下が関係しているのでしょうか?」
「ま、それも関係してはいるわね。――――――ああ、そうそう。白兎の件で思い出したけど、白兎の死は黒兎にも大きな影響を与えたみたいよ?」
「ミリアムちゃんの死がアルティナちゃんにも…………具体的にはどのような影響が出たのでしょうか?」
アルゼイド子爵の問いかけに答えた後にある事を思い出してそれを口にしたレンの話を聞いたエマは複雑そうな表情をした後レンに訊ねた。
「”白兎の死”によって黒兎は”悲しみ”という感情を抱いて白兎の死に対して泣いたらしくてね。それがきっかけになったのか、今の黒兎は以前の”人形”みたいな受け答えをしなかった黒兎と違って、喜怒哀楽と言った感情をさらけ出しているわ。」
「ミリアム君の死によってアルティナ君が感情を…………」
「あの娘を知っている身としては今の話は信じがたいけど…………どうやら黒兎にとっての白兎の存在は大きかったようね…………」
「…………ミリアムの事だから、そのことを知ったら間違いなく喜んだだろうな。」
「そうだな…………」
レンの説明を聞いたトマスとクロチルダは複雑そうな表情をし、寂しげな笑みを浮かべたガイウスの言葉にユーシスは重々しい様子を纏って頷いた。

「話を戻すけど、リィンお兄さんは”魔神と女神”というメンフィルにとって友好関係を結ぶ相手として非常に難しい相手を二柱も友好関係を結んだのだから、公爵家への陞爵はそれが一番関係していると言っても過言ではないわね。」
「ま、”魔神と女神”ってもしかして、カレル離宮でリィンがメサイアと一緒に呼んだ協力契約を結んでいる新しい異種族の人達の事ですか?」
「つーか、”女神”って、色々な意味で無茶苦茶だな、オイ…………」
レンの説明が気になったアリサは訊ね、クロウは疲れた表情で溜息を吐いた。
「ええ。ちなみにリィンお兄さんもそうだけど、エリスお姉さんやアルフィン卿が以前と比べると明らかに強くなった理由もその人達が関係しているわよ♪」
「…………確かにカレル離宮では人数差による有利があったとはいえ、エリスもそうだけど、アルフィン皇女が”血染め”や”閃撃”相手に優勢だったことは不思議に思っていた。」
「そういえば…………あの時アルフィンは魔術も使っていたな…………」
「ああ…………魔術は異世界の技術なのに、皇女殿下はいつの間に習得されていたんだ…………?」
レンの指摘が気になったフィーは静かな表情で呟き、オリヴァルト皇子とミュラー少佐は考え込んでいた。

「うふふ、そろそろ私の出番みたいね♪」
するとその時ベルフェゴールが転位魔術でレンの傍に現れ
「其方はカレル離宮での戦いでメサイアと共にシャロン殿と”道化師”を圧倒し
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