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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第50話
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ていたらしくてね、事の次第を知ったレーグニッツ知事はオズボーン宰相に猛抗議した上で、帝国政府によるクロイツェン州への援助やメンフィル・クロスベル連合との停戦並びにクロイツェン州の一部の領土贈与を条件にメンフィル・クロスベル連合によるクロイツェン州への支援の交渉を要請したらしいんだけど、その場で『国家反逆罪』扱いされて、逮捕されたわよ。」
「そ、そんな…………!?父さんがオズボーン宰相に『国家反逆罪』扱いされて、逮捕されるなんて…………!?」
「レーグニッツ知事はアルフィンの件も含めたいわゆる”戦争反対派”の筆頭と言ってもおかしくない人物だからね…………そんなレーグニッツ知事は内戦を制してカイエン公達”貴族派”に勝った宰相殿達にとっては、今や”邪魔者”になってしまったから、宰相殿達に切り捨て――――――いや、裏切られたんだろうね…………」
「…………もはや今のエレボニアの政府は戦争に勝つ為に、形振り構わないやり方をする事や自分達に反対する連中は味方だった連中だろうとも切り捨てる事に躊躇いはないみたいね…………それを考えると今回の戦争、下手したらエレボニアに与える被害はメンフィル・クロスベル連合ではなく、エレボニア帝国政府の方が大きくなるかもしれないわね。」
レンの答えを聞いたマキアスが信じられない表情をしている中、オリヴァルト皇子は複雑そうな表情で状況を推測し、セリーヌは目を細めて呟いた。

「ま、”ヴァイスラント新生軍”の事があるから、これ以上エレボニア全土の民達を動揺させない為にも逮捕されたレーグニッツ知事はオルディスの臨時代官として、オルディスに飛ばされたから内戦の時よりはマシな状況――――――いえ、下手をすれば内戦の時よりも不味い状況かもしれないわね。」
「それってマキアスのお父さんはオズボーン宰相と”盟友”の関係だったから、”貴族派”の本拠地と言ってもいいオルディスの貴族達がマキアスのお父さんを暗殺するかもしれないって事?」
レンの話を聞いて事情を察したフィーは真剣な表情でレンに訊ね
「ええ。それ所かレーグニッツ知事の暗殺を口実にオルディスを始めとしたラマールの貴族達への徴収をさらに強める為にも、レーグニッツ知事をオルディスに飛ばしたかもしれないわね♪」
「…………今までの話からして、今の帝国政府はそこの小娘が口にした推測を実行してもおかしくないかもしれんな…………」
「ああ、あのギリアスの野郎なら間違いなくそれも考えた上で知事をカイエンのオッサンの影響が一番まだ残っているオルディスに飛ばしたんだと思うぜ。」
「そ、そんな…………」
レンの推測に対して重々しい口調で同意したローゼリアと不愉快そうな表情をしたクロウの話を聞いたマキアスは表情を青褪めさせた。

「レン皇女殿下の話ではトマス教官も”焦土作戦”の件を知ってい
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