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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第46話
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、そして”元エレボニア皇女としての最後の義務”を果たす為にも皇女殿下は”灰色の騎士”と共にギリアス・オズボーン率いる帝国政府打倒の為にもエレボニアに刃を向けたとの事だ。」
「なあ…………っ!?」
「シュバルツァー…………」
ゼクス中将から語られた驚愕の事実にクレイグ中将は絶句し、クレイグ中将の傍で通信を聞いていたナイトハルト少佐は複雑そうな表情でリィンを思い浮かべた。
「そして先程皇女殿下は通信でこう問いかけられた――――――『12年前に起こした”ハーメル”に飽き足らず、自国を繁栄させる為に”第二のハーメル”を起こそうとし、大恩ある友好国には仇で返し、そして今こうして自国の民達を苦しめている帝国政府の判断は正しいのでしょうか?』と。」
「それは……………………」
「だからこそ我らは決意した。祖国が衰退か滅亡する事を理解していてもなお、エレボニアを正す為に自らの手をエレボニアの(つわもの)達の血で染めた皇女殿下の為に…………そして本来はエレボニアの為にそこまでする義理がない上エレボニアの内戦が原因で故郷が、両親が傷つけられたにも関わらず、今もエレボニアの為に剣を振るう灰色の騎士の為にもギリアス・オズボーン率いる帝国政府は打倒する事を。――――――”第三”の攻撃を止めて欲しければ直ちにクロイツェン州の民達から強奪した物資をその場で置いていき、拉致した徴兵予定の男達を解放して大人しくクロイツェン州から撤退せよ。――――――それが攻撃を止める条件だ。」
クレイグ中将に条件を伝え終えたゼクス中将は通信を切った。

「ゼクス中将の考えも理解できるが、それでも…………それでも帝国政府の指示に従い、侵略者からエレボニアを守る事が我ら正規軍の役目だろう…………っ!ましてや先日のクロスベルでのヴァイスハイト皇帝達による演説のせいで、宰相閣下が提唱した『国家総動員法』がいきなり陰りを見せ、ヴァイスラント決起軍の存在のせいでエレボニアを侵略者の手から守る為に革新派も貴族派も一致団結しなければならないこの状況でそれが不可能となっている状況に加えて、正規軍自らが帝国政府に反旗を翻せば領邦軍どころか、他の正規軍まで帝国政府に反旗を翻す事でエレボニア帝国全土が内戦の時よりも遥かに酷い紛争地帯に発展してしまう恐れがある事がわからないのか…………っ!」
「中将閣下…………」
ゼクス中将が通信を切った後辛そうな表情で唇を噛み締めて両腕の拳を握りしめて身体を震わせているクレイグ中将の様子をナイトハルト少佐が心配そうな表情で見守っていたその時、二人の軍人が慌てた様子で二人に近づいて報告した。
「ほ、報告!ケルディックの民達が暴動を起こし、ケルディック内にいる兵達に攻撃を開始しました!なお、暴徒の中には第四機甲師団の者達も混じっているとの事!」
「ほ、報告!”双龍橋”方面
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