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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第47話
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〜東ケルディック街道〜

「バ、バカな…………精強な正規軍の中でも”最強”と呼ばれていた”第四”がヴァリマールと未知の騎神らしき機体が加勢しているとはいえ、たったあれだけの人数に蹂躙されるだと…………!?これがメンフィル帝国の”力”だというのか…………!?」
一方その頃報告を受けて慌てて戦況を見に来たナイトハルト少佐はリウイ達に蹂躙される第四機甲師団を見て愕然とした後信じられない表情で声を上げ
「…………っ!――――――総員、これよりこの戦場より脱出する。徴収した物資も徴兵予定者達も全て捨て置いて構わん!この戦場から生きて脱出し、帝都に帰還する事を最優先とせよ!」
次々と部下達が討ち取られていく光景やリウイ達、第三機甲師団の裏切り、暴徒と化したケルディックの民達や第四機甲師団の軍人達の対処を思いつけないクレイグ中将は悔しさのあまり唇を噛み締めて無念の指示をした。
「中将閣下…………イエス・コマンダー!すぐに総員に脱出の伝達をしろ!」
「イエス・サー!」
クレイグ中将の様子や指示を聞いてクレイグ中将の気持ちを理解していたナイトハルト少佐は辛そうな表情をした後部下達に指示をして行動を開始した。

そして第四機甲師団は脱出行動を始め…………クレイグ中将はナイトハルト少佐と共に”殿(しんがり)”を務めて脱出の指揮を執っていた。

「中将閣下、そろそろ我々も脱出を…………!」
「うむ…………――――――!ナイトハルト!」
シュピーゲルを操縦するナイトハルト少佐の通信にヘクトルを操縦するクレイグ中将は頷いたが、脱出行動をする自分達を見つけたヴァリマールが自分達に迫っている事に気づくとナイトハルト少佐に警告の声を上げ
「ヴァリマール――――――シュバルツァーか……………………ッ!」
クレイグ中将の警告を聞いて機体を振り向かせて自分達に迫ってきている機体がヴァリマールである事に気づくとナイトハルト少佐が操縦するシュピーゲルとクレイグ中将が操縦するヘクトルは身構え
「ここから先は通さんぞ、シュバルツァー!」
「!その声は…………ナイトハルト少佐ですか。という事はもしかして、隣のヘクトルの操縦者はクレイグ中将ですか?」
ヘクトルとシュピーゲルと対峙したヴァリマールの中にいるリィンはシュピーゲルが聞こえてきたナイトハルト少佐の声を聞くと驚いた後、すぐに表情を引き締めてナイトハルト少佐に問いかけた。

「――――――その通りだ。内戦以来になるな、リィンよ。お主がエリオット達と決別してメンフィル・クロスベル連合側についた事には深い事情がある事を聞いてはいるが…………我らが祖国であるエレボニアに侵略し、多くの戦友達を葬ったメンフィル・クロスベル連合の暴挙は帝国軍人として決して許せぬ!今回の戦争、例え”義”はそちらにあり、帝国政府の思惑が
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