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吸血鬼になったエミヤ
039話 学祭準備編 世界樹伝説
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か……?またなにか隠し事はしていないですよね?」
「暗い事は今はないから大丈夫よ。…………それよりなにかしら知っている気配があるのは気のせいかしらねぇ……?」

シホの視線の先にはシスター・シャークティの後ろに隠れている一人のシスターの姿。
小声で「やべっ……」と声を出していたのをシホは吸血鬼の耳で聞こえていたために、

「まさか、あなたも関係者だったなんてね……ねぇ? 美空?」
「うひぃ!? 許してエミヤン!」

とうとう観念したのか美空も顔を出してきた。
そこにシャークティが、

「すみません、シホさん……この子には後でシホさんなどの話を聞かせておきます」
「わかりました」

そんなどこか和やかな空気が続いている中で、

「うむ。調子はよさそうじゃの、シホ殿」
「学園長。はい、最近は自身でも驚くほど安定していますね」
「それはなによりじゃ。ところで……なにやらエヴァがお主を従者にしたとか自慢げに話してきたのじゃが、本当かの……?」

そんな学園長の話に一瞬ざわめく一同。
さもありなん。エヴァがシホの事を引き取ったのは関係者には知られている事ではあるが、まさか仮契約するなどさすがに見過ごせない感じである。
しかしシホもそんな様々な思惑ある視線に気にせずに、

「ええ、まぁ……油断した隙に契約させられてしまいまして。手に入れたのがこれです」

素直に白状してパクティオーカードを提示するシホ。
そんなどこかあっけらかんな感じで出されたために一同も気が抜けたのか、

「普通は隠すところではないですか、先輩……? しかしあの吸血鬼め! よくも先輩の唇を!!」
「まぁまぁ……別に取って食われるわけではないですし、自由にしていいとも言われていますので特に気にはしませんかね。使える手も増えたわけですし……」
「と、いうと……シホ殿のパクティオーカードはかなりのものなのかの?」
「はい。なんか超希少なものらしいんですけど……『贋作の王』というものです」
「「「「「な、なんだってーーーーーー!!!!?」」」」」

そんな周りの反応についシホはビクッと震えてしまった。
そこまでのものなのかと言う感じで。

「なんと……! ウルトラレアである『贋作の王』を手にするとは……シホ殿も運が良いの」
「そうなんですか……?」
「うむ。オークションにでも出せば史上最高額を出すのもわけない代物じゃ。なにせ仮契約者の数だけ能力を無限に増やしていけるというものじゃからな」
「やっぱりそうなんですねー……シホ様、素晴らしいです」

タマモがご主人の事を褒められたのかシホの事を絶賛していた。

「で、でしたら……シホさん! 私のアーティファクト『オソウジダイスキ』を登録しませんか!?」
「愛衣!? いいの
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