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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第34話 砂漠の逃げ水
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――side流?――

 ありえない。ありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない!

 目の前のアイツは、私に攻撃を当てた。それ自体に意味はない。この体はその程度なら効かないはずなのだから!

 だが、実際は本来の核は無く、挙句の果てには内部回路もボロボロなこの体。ありえない! 攻撃をする度に体がブレる。言うことを聞かない。そもそも魔力を体に満たしている筈なのに、上手く伝達出来ない。何故!?

 そして、そもそも目の前で自壊しそうなアイツはなんだ?!

 黒を纏った衝撃を当てた後、この身を引き寄せた。否、当てた場所を引き寄せた! その前に、私の攻撃を盾で防いだ時に、射撃を伝って凍らせた(・・・・)。やつの身から感じるのは雷の力。それなのに、氷も使える。凄まじい。だが、それ以上に僅かに冷気が触れただけで……いや、先程まで気づかなかったが、この冷気に……藍色に触れて痛覚(・・)を切られた。だが、掠ったことが幸いしたのか緑の後にそれは切れたがな。
 
 そして、引き寄せられた後。風を圧縮してこの身に当てて、弾き飛ばされた時に気づく。この風、否。緑が司るものは触覚(・・)もっと細かく言えば深部感覚(・・・・)を奪いおった。
 そのせいで、私は海面に入ってることに気づかなかった。この体が何処を飛んでいるのか。目寸でしか測れないのが災いになった。

 極めつけは水色。水を使った攻撃で体から奪った感覚は聴覚(・・)。アイツが何かを話すことはないだろう。だが、これでは呪文を使った攻撃は行えない……っ!

 いやはや、驚いた。驚いたぞ!

「■■■■■■■■!!!!」

 耳が聴こえないが、せっかく得たこの体をそう安々と手放してなるものかっ! それに、何が残っていようがいまいが、関係ない。

 見たところ、近距離攻撃でしか、それは発動できないだろう! 現代においては知らないが、ベルカの時代においてもそれを使える人間は居なかった。なぜならそれは――

 ――五感を奪うということは悪魔の術式なのだから!

 闇の書にもない、奪うことは叶わなかったオリジナルは確かに凄まじかった。7つの魔法陣から放たれる極光。僅かに掠っただけでも完全に奪う事が出来る力。だが、それは人ごときが扱えるものではない!
 それはアイツとて同じことだ。事実、拳に付与、僅かな距離でしか放てない遠隔魔法とは言えない魔法。オリジナルを知ってか知らずかは分からない。だが、その程度で私を攻略できるのものか!
 加えてやつは、近代式でも、ベルカ式にも属さない魔法を無理やり制御している。その結果がその様だ! デバイスを使っての制御だろうが、それが反射して負荷を与えていて、今にも壊れそうならば。私は大人しく逃げればいい、戦い合
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