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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第34話 砂漠の逃げ水
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ましょ。なのはさん達には響が言うでしょうし」

「……わぁお」

 これが言い出しっぺの法則かぁ。悲しいわぁ。とりあえず、司令室にいる時雨達4人にも食事取ろうと連絡して。なのはさん達はきっと部隊長室に居るだろうし……。部屋から出ていく4人を見送って、と。

 ふと思い出す。凄く色々あったけど、まだクロノさん達と出会ってまだ一日しか経ってないんだよなぁ。

 思わずため息が漏れる。正直昨日今日で何度目かわからないけど、間違いなく3桁位いってるんじゃないかと真面目に思う。同時にもう一つ気がかりになってることがある。

 預言者の著書(プロフェーティン・シュリフテン)

 あの場に居た時、一枚だけ俺の目の前に飛んできた物があった。書かれてた内容はこうだ。

 ――近いうちに逢いに行きます。

 一言書かれていた。正直なんのことだろうと頭のスミに入れていたけど……。これはもしかして、今日来たあのシスターの事を指してるんじゃないかと思う。
 根拠はない。だが、昨日の今日でこんな事が起きてしまった。偶然にしては出来すぎてるとさえ思えるし。それに、見間違いでなければあの人、昔家に来たことあるんだよなぁ。
 それにそもそも歳取って無くない? 何か、昔見たまんまだったし。目の色は忘れてたけどさ。

 これは本格的に一度実家に帰るかなー。でもなー……でもなぁ。母さんの部屋を漁るような真似したくないんだけどなぁ。

 ダメだ、辞めた辞めた。考え方が全部後ろ向きだし、さっさとフェイトさん達の所に行って、伝えて飯食べよう。

 ……あ、その前にだ。

「ギンガ」

「? なあに響?」

 ギンガに声を掛けて歩く歩幅を合わせて、

「ありがとな。アーチェと一緒に居てくれて」

 そこまで言って気づいた。あれ? 俺らの関係っていうか、なんでアーチェがそんな態度をとか、説明したっけ?
 
 ギンガの目が丸くなって、微笑を一つ。
 
「どういたしまして。アーチェもいっぱいいっぱいだったからね。手助けになったなら嬉しいよ」 
 ……意外というか、なんというか。仲良いんだなーと。
 
「それよりも、皆強いんだね」

 ギンガの言う皆というのは、おそらく震離も含めた皆の事だろう。
 
 だけど。
 
「あぁ、皆強いよ。自慢の幼馴染だよ」

 俺の意図が通じたらしく、困ったように眉を潜めて。
 
「本当にもう……あ、サボってた分、調査任務ちゃんと手伝ってね?」 

「はいはい」

 そんな軽口が今はとても楽だなって。
 
 
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