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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第022話 4日目・2月03日『対策。そして怯える夜』
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しら?」
「はい」

それで私は慎二くんとの過去からの付き合いなどを話していった。
特にアーチャーは何故か聞く耳を立てていたのが印象的だった。
全て話し終えると凛さんは少しすっきりしたのか、

「………そっか。間桐くんは雁夜おじさんの意思を継いで今まで頑張ってきたのね…」
「うん。雁夜さんって人は桜を救うために聖杯戦争に参加して、そしてその過程で死んじゃったらしいの」
「そう…」

それでなにか思う所があるのか凛さんは目を瞑ってなにかを思案している。
思う事は桜か、あるいは雁夜という人物についてか。

「わかったわ。とにかくまずは聖杯戦争云々よりこの事を解決することを第一に考えていきましょう。そうじゃないととてもではないけどイリヤスフィールを救うとか、聖杯を破壊するとか以前の問題だから。まだ出てきていないサーヴァントもいるわけだし」
「そうだね、凛さん」
「で、アーチャーにセイバー。少しいいかしら?」
「はい。なんでしょうかリン…?」
「なんだね、凛…?」
「ライダーの宝具だけど二人はあの一瞬でなにかわかった…? 特に真正面から受け止めたアーチャーは」
「残念ですが、リン。私はあの一瞬ではさすがに分かりませんでした」

セイバーは残念そうに顔を俯かせる。

「私もだ、凛。さすがに宝具名が聞き取れなかったのでね」
「そう。でもライダーのクラスなのだからなにかの乗り物の可能性は大ね。それになんで首を釘で刺したのかが判明できれば…」

そういえばなんで首に刺したか…。
そんな伝承の神話はあったかな?
それで少し思案してみると該当する英霊がいたことに私は気付いた。

「ねぇ、凜さん。なんとなくだけどライダーの正体がわかったかも…」
「え!?」
「本当ですか、シロ?」
「本当かね?」

それで三人とも声を揃えて私の方に顔を向かせて来る。

「うん。合ってるかわからないけどギリシャ神話の英雄譚で読んだ事があるんだけど半神のペルセウスは邪神メドゥーサを退治した際に切り伏せたメドゥーサの首から零れた血からペガサスが生まれたっていう話があるよね?」
「そ、そうね………えっ? まさか本当に…?」
「だ、だからまだ確証はないですからね」
「いえ、シロ。恐らくそれで正解だと思いますよ」
「そうだな。衛宮志郎の言い分が合っているのだとすればライダーの正体は反英雄メドゥーサか」

そんなこんなでライダーの正体はメドゥーサだろうという話で纏まっていき、話は終わった。
それから藤ねえは夕食時に珍しく来なかったのは恐らく朝の出来事が原因だろうという事で落ち着いた。
藤ねえ、あれで自分の惨めな過去はすぐに忘れちゃう性質だからな。
………まぁ、今日だけは気持ちを落ち着かせるために来てもらわないでよかった
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