暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第1部〜崩壊する楽園〜
第26話『凪風裁判』
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を野放しにするわけには行きません!」
「異議あり!仮にただの虐殺が目的ならば我々を解放することも、あの時ディロードドラゴンと戦うことも、その後に逮捕されることも拒むはずです。彼には償いの心と情状酌量の余地があります。」
北岡の異議に、今度は裁判官が反論出来なくなる。
その後も弁論は続き、その判決がついに決まる。
「それでは被告、凪風雅に判決を下します。被告は国家の存亡を脅かし、現に全ての国民を傷つけました。本来ならば死刑ですが、犯行の動機、その後の行動には情状酌量の余地があります。よって被告、凪風雅を懲役三年の禁固刑、並びに無期限の仮釈放期間を言い渡します。」
結果はかなり譲歩されたものの、雅の実刑判決は覆らなかった。
「なんでよ!」
「おかしいぞ!」
「私達の為に頑張ったのに!」
「こんなの、酷すぎです!」
チームディロードをはじめ、多くの傍観者から批判の声が投げかけられる。
「静粛に!被告、何か意見はありますか?」
「二つあります。一つは、今回の判決、ありがとうございます。二つ目ですが、この判決に野次を飛ばす方を法廷侮辱罪で捕らえていただけませんか?」
雅が言うと、傍観者は一斉に黙る。こうして、世界を救った救世主は世界を危機にさらした大罪人として裁かれた。

「お前の牢獄は特別だ。来い。」
裁判を終えた雅は看守に連れられて完全に密閉された空間にいた。
「いいか。お前はここで次元保護国の為に技術開発をしてもらう。わかったな。」
看守は雅の牢獄から出る。

テレビでは連日雅に対する裁判の結果で持ちきりだった。世論調査では半分が順当な判断、四割がもっと重くするべきといい、不当と言ったのはわずか4%しかいなかった。
「酷い…みんな雅に救ってもらったのに…」
「仕方ないぜ梨花ちゃん。雅さんのやったことの真意を理解出来る人は少ない。だから今じゃ、こうやって雅さんの話は小声で話さないといけないんだろ?」
「だからってやりすぎですわ。あまりにもやり口が卑怯ですわ。」
「仕方ないのです。テレビでは連日雅のことであることないこと言いたい放題言っています。ボクも抗議の電話をかけましたが、報道の自由と言われましたのです…」
「もしかして、それが原因で最近は私達のことも批判の対象にしているのかも。」
「どういうことだよフェイトちゃん。」
「たぶんテレビは雅を極悪人に仕立て上げて死ぬまで批判するつもりで、雅に味方する人も一緒に批判するつもりなのかも…」
「なんだよそれ!そんなの間違っているだろ!」
フェイトの言葉を聞いた圭一が言い返すと、
「いたわよ、あれが噂の犯罪組織でしょ。」
「あんな小さな子供がテロリストだなんてな!」
「きっと凪風雅に洗脳されているのよ!」
チームディロードを見つけた国民達はあることないことを
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