暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第158話:Last Battle
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確かだ。早くルミネを倒すしかないが、奴め…どこに隠れている…?」

「エネルギー感知も出来ないわ…」

徐々に迫る闇に誰もが焦りを隠せない。

しかしシャイニングレイや天照覇でもこの闇を照らすことが出来ない。

このまま終わるのかと諦めかけた時、アクセルは何か閃いたのかブラストランチャーを構えて周囲に向かって手榴弾を乱射する。

「(何を考えている…?)」

闇雲に攻撃したところで自分には当たらないことなど分かっているはずだ。

それなのに何故このような攻撃をするのかルミネには理解出来ない。

しかしこの胸騒ぎは何だと言うのか?

不意にアクセルと目が合った気がしてまさかと思うが、アクセルの表情は不敵に笑った。

「っ!!」

悪寒を感じたルミネ。

アクセルがルミネのいる方向を指差す。

「エックス、ゼロ、あそこだよ!!」

「…っ!!」

「見つけたぞ…!!」

指差した方向は手榴弾の爆煙が妙に逸れている場所。

普通ではあり得ない逸れ方にエックスとゼロは確かにルミネがいる可能性が高いと思った。

「(しまった…!!)」

そしてルミネもまた自分のミスを理解する。

いくら闇に身を潜ませても実体自体はあるのだ。

そして、エックスとゼロは逃げられる前に駆け出した。

「多分こいつはシグマの武器なんだろうが…使わせてもらう!!」

シグマの愛剣・Σブレードを拾う。

忌々しいが、見ただけでも自身の持つ武器より遥かに高性能なのは確かだ。

所有者がシグマからゼロとなったことで光刃の色が禍々しい緑ではなく、煌びやかな金色に変わっていた。

「くっ!!」

ルミネは咄嗟にバリアを張りつつ、防御体勢を取るものの、ゼロはブラックゼロを発動するとルミネに向けて全力でブレードを振り下ろした。

「はあっ!!」

「ぐあっ!?」

ブレードのあまりの威力にバリアがクラッキングされ、防御体勢を崩されてしまう。

「エックス!!」

「ノヴァストライク!!」

全身にエネルギーを纏って突進するアルティメットアーマーの必殺技であるノヴァストライクがルミネに炸裂した。

「ぐああああああっ!!!!?」

ノヴァストライクをまともに受けたルミネはあまりの破壊力に耐えきれずに体から徐々に爆発を起こし、最後には大爆発を起こしたのであった。
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