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【完結】猫娘と化した緑谷出久
猫娘と神野区異変編
NO.093 出久の個性の真価
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光が広がっていき、先ほどまでオール・フォー・ワンとの戦いで傷ついた身体が次第にどんどんと傷が治っていく。
そんな光景を見せられて黙っていられるほど取材班達も呆けていない。

「早く! 早く撮影して! すごい回復力を発揮しているわよ! オールマイトの傷が治っていく!」
「は、はい!」

オールマイトの傷を癒す出久の姿はすぐさまに全国放送に流される事になる。
その光景を見て、あるものは奇跡だ、またあるものはこれなら負傷者も存分に助かるかもしれない、またあるものは謝罪会見での情報も鑑みて、自身の命すら見境なく消費して癒す姿に神聖視のような感情を抱く。
様々な感情が渦巻く中で、今回の戦いでの負傷は完全に癒えていた。
オールマイトはそれで何回か腕を振るって、

「うん……。改めてすごい性能だね。緑谷ガール……」
「でも、もうワン・フォー・オールは……」
「うん。もう残っていない……でも、よかったんだよこれで……それより、まだ君の役目は終わっていないよ。頼む、救ってやってくれ」
「はい!」

それから出久は今現在も負傷者達の事を救出中のヒーロー達のもとへとすぐさまに足を運んでいき、

「ヒーローの皆さん! 僕のもとに負傷した人達を連れてきてください! 僕が治します!!」
「わかった!」
「もし、腕などが欠損している人とかはその部分も一緒に持ってきてください! 必ず繋げます! たとえ致命傷で虫の息だとしても、生きている限りは僕が生命力を送り続けます! みなさん、よろしくお願いします!!」
「「「「「わかった!!」」」」」

それから次々と瓦礫の中から発見されてきた負傷者達は出久のもとへと運ばれていく。
そのたびに出久は生命力を与えて傷を治して、そして消えそうな命を活性化させていく。
時には足や手が千切れている負傷者もいたが、欠損部分でさえも余計に生命力を注いで時間はかかったが繋いでみせた。
そのたびに「ありがとう……」と感謝の言葉を贈られていた。
出久はそれでも謙虚に「今の僕にはこれしかできませんから……」と繰り返しそう言っていた。


そして、発見されてこない行方不明者がまだ大勢いたが、そこで出久はとある者たちにだけ聞こえる叫びを上げる。
するとたちまちに野生の猫たちがたくさん出久のもとへと集まってくるではないか。
そう、『猫の言葉を理解できる』個性で猫たちを呼び寄せたのだ。

「お願い! みんな、まだ見つかっていない行方不明者の人たちを探して!!」
「「「「「にゃー!!」」」」」

すぐさまに出久のお願いで散っていく猫たち。
それで負傷者の発見の作業効率がさらに上がっていき、スネークヒーローのウワバミはその出久の猫の言葉が分かり、そして命令できる個性に思わず舌を巻いたそうな。

そんな、人
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