暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
序章〜全ての始まり、守護者の刃〜
最終章 決着編
第58話『装填の邪龍』
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「みんな!ディロードが暴走する前に、僕を殺してくれ!」
雅は叫ぶが時既に遅く、
【WORLD HOPE-JIGOKU SYOUJO HUTAKOMORI-】
消滅せずに残っていた地獄少女のワールドホープがスキャンされ、
「鬼狩流桜が!」
鬼狩流桜は再びロードスラスターへ融合し、二つのケータッチと共に黒い靄の中へ呑み込まれ、それらは一つの形へ変え、装甲になり、靄が収まると一体のドラゴンがいた。
「何なんだよこいつ!雅さんはどこへ!」
圭一達が探していると、
【SOUL RIDE-DELOAD-】
ドラゴンから電子音が聞こえ、チームディロードが振り向くと、頭部以外ディロードに変身し、鋼鉄の茨にがんじがらめとなった雅がドラゴンの心臓部にいた。
「雅!」
フェイトは雅の無事を確認して雅を呼ぶが、
「ついに、この時間でもこの姿になってしまったのか。」
「雅さん、今助けに行きます!」
圭一は雅に言うが、
「それは不可能だ。こいつは装填の邪龍、ディロードドラゴン。激情態となったディロードが目的を達成した時に覚醒する。みんな、ディロードドラゴンの心臓部を見てほしい。透明な存在の炎があるはずだ。」
「ありますけど…」
「その炎が尽きた時、ディロードドラゴンは自壊し、ディロードは始まりの夜に戻される。」
「雅さんの旅が、振り出しに…」
「それだけならいい。本当に辛いのはここからだ。その存在の炎を消費する際、ディロードドラゴンは自身が関わった世界のエネルギーを使って肩替わりする。」
「それって!?」
「ああ、死ぬ前に僕が関わった全ての世界を滅ぼすということだ。このまま放置すれば、みんなの世界も滅ぼして、僕は死ぬ。そこで、そうなる前に、チームディロードのリーダーとして、最初で最後の命令を与える。この命令には従ってほしい。現在、ディロードドラゴンは完全覚醒していない。そこで、完全覚醒する前に弱点である心臓を破壊するんだ。この際、ディロードドラゴンに囚われている人質の生死は問わない。」
雅は、自分ごとディロードドラゴンを倒すように言う。
「できるわけないよ!」
「雅、他に方法は無いの!?」
「フェイトちゃんと梨花ちゃんの言うとおりだ!」
「そうですわよ!」
「雅、みんなで手を考えましょう。」
チームディロードは思い思いのことを口にするが、
「それは不可能だ。かつて、72年前に初めてチームディロードを作った時、ディロードドラゴンに挑んだみんなは、ディロードドラゴンの圧倒的な力の前に敗れ…」
雅は無理だと言い切る。
「でもそれって、戦うからでしょう?私たちは雅を助け出したいの!」
「その時も、みんなはそう言って、何も出来なくて、結局完全覚醒したディロードドラゴンと戦い、そして僕の目の前で僕によって殺された。もう時間が無い!今デ
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