暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
秋祭りにはお熱い犬を?・その2
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 ぐびり、ぐびり。ごくごくごく。喉を鳴らしてジョッキに注がれた黄金色の液体が胃の腑に滑り落ちていく。

「「「ぷはぁっ!」」」

「……お前ら、本来の目的忘れてるだろ」

「わ、忘れてないわ?」

「ホットドッグの試食でしょ?試食」

「決してビールを飲みに来た訳では……美味しいけど」

 今では立派な飲兵衛と化したアメリカ組は放っておいて。出店して作る側になるだろう八駆の4人は、ああだこうだと意見を交わしている。

「やっぱりこのキャベツがポイントよね」

「そうですね、カレー粉の風味とキャベツの甘味が絶妙です!」

「でもぉ、それ以外にも違う味もするわぁ〜?」

「あぁ、そりゃ多分ウスターソースだな。バターでキャベツを炒めてコクをプラスしながら、カレー粉とウスターソースで塩気と辛味、酸味を加えてやるんだ」

 カレー粉とウスターソース、こいつが意外と相性が良くてな。カレーピラフ作る時なんかに一味足りないと思ったら、ウスターソースを隠し味程度に垂らしてやるとビシッと味が決まったりする。

「どう思う?霞」

 纏め役らしく、朝潮が霞に尋ねる。霞は朝潮型の中でも料理の腕は1、2を争う腕前らしく、次点で満潮、その次位に山雲が続く(らしい)。だったら他の料理の上手いメンバーも連れてくれば?とも思ったが、どうも他の出店のメンバーとして引っ張られていったらしい。まぁウチの鎮守府食べるのが好きでも作るのが上手い奴は限られてるからなぁ……。

「このキャベツは大量に作って、作り置きしておけば対応出来ると思うわ。パンはトーストするならオーブントースターが必要ね……ソーセージは焼くかボイルするかで用意する機材が変わってくるわね。何にせよ、早めに抑えておかないと。機材にだって限りがあるんだから」

 ふむふむ、とメモを取る朝潮。こうやってみると成る程、霞の奴は実際に屋台を出して作る場合を想定して勘定しているな。意外と見切り発車で屋台で出す料理を決めて、後から俺とか間宮とかに泣き付く奴が多いんだが……大変結構な事だ。

「んじゃ、悩んでる間にまた違うホットドッグを作って見せますかね」



《クセがあるほどチーズが美味い!バゲットドッグ》※分量2人前

・バゲット:1本

・ソーセージ(バゲットの半分の長さの物):2本

・チーズ(エメンタールがオススメ):80g

・パセリ(みじん切り※乾燥でもOK!):2つまみ

・カイエンペッパー(無ければ一味でも):少々

・オリーブオイル:小さじ2

・ブルーチーズ(マスタードでも美味いぞ):大さじ2




 まずはバゲット。半分の長さに切り、ソーセージを挟むための切れ込みを入れる。切れ込みを入れたらそこにブルーチーズを塗る
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ