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提督はBarにいる。
秋祭りにはお熱い犬を?・その2
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。ブルーチーズが苦手な人ならばバターや粒マスタードなんかもオススメだ。

 お次はソーセージ。フライパンにオリーブオイルを引いて熱し、ソーセージの皮がパリッとするまで焼き上げる。

 ソーセージが焼き上がったらパンに挟み、上からチーズをおろして掛ける。エメンタールチーズなんかのクセの強いチーズの方がソーセージにも負けないが、普通のピザ用チーズでも十分に美味いぞ。チーズを掛けたらオーブントースター等でチーズがとろけるまで焼き、仕上げにパセリとカイエンペッパーを散らせば完成だ。ケチャップなんかは、お好みで。



「こんな変わり種があっても良いかも知れんぞ?『バゲットドッグ』だ」

「これは……フランスパン、ですか?」

「そこに焼いたソーセージを挟んで……」

「とろけるチーズをかけて焼いてある訳ね」

「「「「不味い訳無いじゃん!」」」」

「デスヨネー」

 トーストしてあるお陰でパリッとしたフランスパンの香ばしい表面に、コクのあるチーズとソーセージの肉汁が弾ける。そこにカイエンペッパーやマスタードの辛味がアクセントになって、食欲を増進させる。

「アメリカのホットドッグとは別物だけど、コレもアリね」

「元々ホットドッグのトッピングとして、チーズは定番ですし」

「ビールもいいけど、ワインとかジントニックが欲しくなる味ね」

 飲兵衛3人組にも好評のようだが、霞は1人腕組みをして眉間にシワを寄せてうんうん唸っている。

「どうした?まさか口に合わなかったか?」

「そ、そんなんじゃないわよ。ただ、これを屋台に出すとしたら幾らで出せば元を取れるかなと思って……」

 内心、へぇと感心しちまった。中々こういう経営者的な物の考え方が出来るってのは難しい。ウチの店は半分俺の道楽みたいな所があるから利益にはあまり興味が無い。赤字にさえならなければ良い、位の感覚でいるから割と材料等も拘って使っている。しかし、艦娘達の出す屋台は大淀からグループ毎に決められた金額の予算が渡される他、赤字は自分達のポケットマネーで補填するのがルールになっているのだが、その辺の見積もりが甘くて秋祭りの後に泣きを見ている奴等がちらほらいる。それを考えると、霞は赤字を出さずに利益を出そうと考えている辺りしっかりしたモンだ。

「とは言え、ある程度味にも拘らないと売上げは伸びんぞ?」

「そうよ、そこのバランスが難しいのよ」




「それならぁ、トッピングで種類と値段を変えたらどうかしらぁ?」

 という案を出してきたのは荒潮だ。

「トッピングか……パンはコッペパンをまとめ買いして、ソーセージも同様。そこにプラスしてやる訳ね」

「さっきのカレー味の炒めたキャベツに、他には何が良いかしら?」

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