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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百四十一話
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待たせたな」

「すまん遅れた」

そこに聴取を終えた一夏と箒が駆けて来た。

その瞬間人混みが割れた。

二人の姿は装束を纏い帯刀したままだ。

「一夏、着替えなくていいのかよ?」

弾が問う。

「ああ、この方が目立つしな」

一夏が刀の柄に手を伸ばし、少しだけ抜く。

そこには真剣の煌めきどころか、鋼すらない。

「それにこの刀も拵えだけだ。刀身は戻してきた」

「なるほど、抑止力って訳か」

一部の客がスマホで写真を取るが、一夏も箒も気にした様子はない。

『そういう』結界を張ってあるからだ。

「とはいえ、刀の柄だけでも我々は戦える。
柄があれば発動が楽になる魔法が幾つかあるのだ」

「ふーん…。あ、そうだ一夏」

弾が指差す方向にはヴァルハラコンビがいた。

「後で聞かせろよ」

「はいはい」

育と談笑していたヴァルハラコンビの下へ、一夏が歩みをすすめる。

「じゃ、私はここで」

そう言って育が離れる。

「来てくれてありがとう、直木さん」

「当然の事よ。それよりも、怪我は無いかしら」

「あったらここにいないよ」

「そう、よかったわ」

直木が本当に安心した、といった顔を見せる。

「御主人! 格好よかったぞ!」

「神原、ステイ」

「ワン!」

と『お座り』する神原。

「御主人ってなに?」

「おかしな事をいうなぁ御主人は。
御主人の御主人なのだから御主人ではないか」

敢えてルビを振るなら御主人(箒)の御主人(夫)である。

「ああ、そう。勝手にしろよ雌犬」

「くっ…! 私のニーズに直ぐ様答えてくれるだなんて…! やはり御主人は私の御主人だ!」

『なぁ箒』

『まぁ、いいのではないか?』

『いいのかよ…』

『神原はそれだけの借りがお前にある。
お前の性格が善良でなければ今頃性奴隷にされていてもおかしくない借りがな』

(神原が一方的に得をしてる気がするのは気のせいだろうか…)

一夏が考えている合間に、雌犬、もとい神原はニヤリと笑った。

「おい神原。いつまでそうしている。
いい加減立て」

「御主人の命令とあれば!」

そう言って神原は立ち上がる、と同時に一夏の緋袴の裾に手をかけた。

バサッ!

「神原!? お前なに……を………」

それは一瞬の事だった。

一夏は訳がわからず思考停止した。

一瞬の後、ふぁさ、と緋袴が元通りになる。

「おい…雌豚ども……覚悟は、いいか?」

顔を赤くした一夏が緋宵(の柄)に手を掛ける。

「ちょっと、私は悪くないわよ」

「な!? 裏切るのか戦場ヶ原先輩!? 一緒
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