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ハルケギニアの電気工事
第27話:課題消化!(その2:2体目の上級精霊登場!!)
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の指さす方を見ると、屋敷の側に人が集まってこちらを窺っています。一番前にいるのは母上ですね。

「私の母上とこの屋敷で働く者達です。精霊を見ることなど生涯に一度と有ることではないので、珍しさに見に来たのでしょう。失礼しました。」

[なに、かまわんさ。それでは儂はそろそろ行こうか。何か用が有れば儂の名を呼ぶが良い。力になろう。]

「有り難うございます。よろしくお願いします。」

[さらばだ。]

 また、つむじ風が起きて『ジン』は風の中に消えていきました。
 これで上級精霊2体と対面したわけですが、あと2体居るんですよね。先が思いやられるな、何て考えていたら母上が側に来ていました。

「アルバート!!今のは何?あれってこの前言っていた上級精霊なの?」

 そんなに興奮しないで下さい。顔を赤くして、目をキラキラさせて詰め寄られると、逃げ出したくなります。

「そうですよ、母上。今のは風の上級精霊『ジン』です。私に会いに来たそうです。」

「やっぱりそうなの。凄いわ。初めて精霊を見てしまったわ。精霊ってあんなに大きくて、透き通った綺麗な青い色をしていたのね。それにしても、もう名前を付けたの?」

「ええ。『ジン』という名前を付けさせて頂きました。外見があのように見えたのは『ジン』が風の上級精霊だからです。火の上級精霊『サラマンディア』は全身炎の真っ赤な巨人ですよ。」

「そうなんだ。その人にも会ってみたいわ。他にも水と土の上級精霊も来るんでしょう?来たら呼んでね!」

「人間のお客様じゃないんですから、来たからって呼べるわけがないでしょう。さっきも見ていて解ったでしょうけど、相手するのも大変なんですよ。」

「あら。堂々としていて素敵だったわよ。あれなら大丈夫よ。」

「どこが大丈夫なんですか。それより、屋敷の前庭に池を作りたいのですが、良いですか?」

「池?魚でも飼うの?飼うなら鯉が良いかしら。」

「いいえ。魚を飼っても良いですけど、池を作る目的は水の上級精霊がいつ来ても良いようにするためです。屋敷の周りは風も通るし、土もありますから、『シルフィード』も『ノーム』もいます。『ファイアリー』も南方ほどではないですが少しは飛んでいますが、屋敷の側には井戸の他には川も湖もないので、『ウンディーネ』が居ません。これでは不公平ですから水場を作ろうと思ったんです。」

「ああ。そう言うことなら良いわよ。後でお父様にも私から言っておくわ。」

「有り難うございます。それでは様子を見て作っておきますね。」

 母上の許可も貰ったので、後で池作りをしましょう。屋敷の前のロータリー東側が良いでしょうね。少し木を切ってしまえば丁度良い広さが確保できます。地下水脈まで掘って、地下水を湧き出させれば『ウ
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