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ハルケギニアの電気工事
第27話:課題消化!(その2:2体目の上級精霊登場!!)
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気がありそうです。上級精霊から力を貰っているのかな?

[お前が、我が眷属に名前を付けた人間か?]

 これは頭に響くような声ですね。たまたま屋敷から出てこようとしたメイドがビックリして中に引っ込んでしまいました。大騒ぎにはならないと思いますが、すぐに母上達に知られて絶対見に来るでしょうね。
 さて、まずは挨拶からしましょうか。

「初めてお目に掛かります。私はアルバート・クリス・フォン・ボンバードと申します。風の上級精霊とお見受けしますが、良くいらっしゃいました。」

[ほう?驚かないか。なかなか肝の据わった人間だな。我が眷属に名前を付けるだけのことはある。]

「たしかに風の精霊に『シルフィード』という名前を付けました。名前を付けるという意味は火の上級精霊よりお聞きしましたが、知らなかったとは言え、勝手なことをしてしまい申し訳ありません。」

[彼奴も来たか。その話しぶりからみると特に咎めはなかったという所か。我が眷属の言う所では自分の方から名を付けるように頼んだそうだな。だから儂もお前に文句を言うつもりはない。名を付けた責任についても解っているようだからな。今日はお前がどんな人間かを見に来ただけだ。まあ、合格としておこう。]

「有り難うございます。そう言って頂けると助かります。」

[ところで、火の奴は他にお前に何か言わなかったか?]

「火の上級精霊に言われたことですか?名前を付けた事とその責任について、後は他の上級精霊も私に会いに来ると言うこと位でしょうか?」

[それだけか?何やら面白いことをしたと眷属より聞いたのだがな。ほれ、正直に言ってみろ。]

 嫌なことを思い出させてくれます。やっぱり火の上級精霊に名前を付けた事を言っているのでしょうね。あえて、外して話しをしていたのに、どうしてもそこに話しを持ってきたいようです。

「それは、もしかして火の上級精霊に『サラマンディア』という名前を付けさせて貰ったことでしょうか?」

[そうそう、それだ。眷属達に名前を付けたばかりか、火の奴に名前を付けるような根性のある人間には、ついぞ会ったことがない。これは面白そうだと思ったので、早速見に来てみたのだが、その根性気に入った。どうだ、こうしてわざわざ会いに来たのだし、儂にも名を付けてみんか?]

 なんか、もう「お約束?」って感じですね。その気満々で言われると、何を今更と思ってしまいますが、火の上級精霊に名前を付けている以上、断ることも出来ません。

「それでは、おそれながら風の上級精霊には『ジン』という名前を贈らせて頂きます。」

[『ジン』か。良かろう、貰っておく。おそらく他の奴らも来ると思うが、お前なら大丈夫だろう。ところで、あちらの方で覗いておる人間達は何者だ?]

 『ジン』
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