暁 〜小説投稿サイト〜
ハルケギニアの電気工事
第27話:課題消化!(その2:2体目の上級精霊登場!!)
[1/6]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 お早うございます。アルバートです。
 昨日、待望のコックさんが見つかったのでようやく食堂が運営できると大喜びしました。
 しかも、コックさんが、あのトリステイン魔法学校のコック長マルトーさんの甥に当たり、料理の腕もマルトーさん仕込みだというのですから、願ったり叶ったりです。
 現在ガリアにいるらしく、此方に来るのに何日掛かるか解りませんが、待ち遠しい限りです。

 さて、昨日は一日かけて炉の調整をしていましたが、なんとかうまく行ったので、今日は活性炭作りに挑戦してみましょう。
 朝食後、『改革推進部』でのミーティングに参加して、今日一日の指示を出してから作業場に入ります。
 昨日900℃まで温度を上げて色々調整をしましたが、一晩たって炉内が冷えても特に破損している所もないようです。かなり頑丈に作って正解だったようですね。火石も昨日使った位ではそれほど小さくなったようには感じません。
 早速、炉内に昨日の調整で解った規定量の水を入れ予熱します。ある程度温度が上がってから椰子殻炭を入れ、しっかりと扉を閉めて外気を遮断して、閂をかけます。そして『ファイアリー』にお願いして、炉内の温度を上げてもらいました。
 炉内の温度は順調に上がり、温湿度計が900℃を指すと『ファイアリー』が温度の調節をしてくれます。頑張って何度も調整したので、『ファイアリー』もどれくらいの温度が良いか解ってくれましたから、ある程度自動で温度を調整してくれます。
 そのままの温度を維持し、1時間後加熱を止めました。このまま冷えるまで放置します。

 一休みしに外に出てみました。炉の壁をかなり厚くして耐熱煉瓦なんかも張り巡らせてありますが、それでも側にいるとかなり熱いのです。おかげで窓を開け放っていてもずっと室内に居るのは厳しい物があります。これは『シルフィード』に頼んで、部屋の中の空気を循環させて空調機のような役目をしてもらった方が良いかもしれません。
 それにしても外は気持ちが良いです。木陰に座り込んで周りを見回すと、『シルフィード』が僕の廻りをくるくると飛び回っています。この辺りでは『ファイラリー』より『シルフィード』の方が沢山見えますね。地面に座っているので『ノーム』もいますが、近くの水といえば井戸くらいしかないので『ウンディーネ』は見当たりません。仲間はずれは可哀想ですから、屋敷の前に池でも作ってあげましょうか。
 暑い室内から外に出てほっとしていると、『シルフィード』の様子がおかしくなって来ました。なにか落ち着かない感じで、飛び回るのも早くなっています。これはもしかしてと思ったら、すぐ側につむじ風が吹いたとたん、薄青い透き通った巨人が現れました。
 とうとう現れましたが、風の上級精霊でしょうね。『シルフィード』もその巨人の廻りを取り巻いて、いつも以上に元
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ