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ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第109話 魔人アイゼルの願い
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さい……」
「ダーリン! ダーリーーン!」
「泣かないでください。シィルさん、リア王女。早くヒーリングをしますので。セルさんも宜しくお願いします」
「勿論です。解りました」
「あ、ありがとうございます。クルック―さん、セルさん」
「うぅぅ……」

 勿論ランスがやばいのでは? と一瞬は思ったが それ位で死ぬとは誰も思っていないのだ。何だかんだで、戦争中は活躍し 力も付けてきた男だから。

「ちょ、ちょっとぉ、なんでこーなるの!?」
「あぁ……っ やっぱり……」
「生半可な力じゃアイツにはやっぱり……、ってか、それ以外のも人外なのばっかじゃんっ!!!」

 使徒、宝石3姉妹は今更ながら気付いた様だ。
 この人類最強パーティーの凶悪さを。……間近でジルと接した為か 色んな意味で麻痺していた様なので、一概に彼女達を責められないが。


「(……やばい。めちゃめちゃすっきりした……)」
「(本当に大変だったんだし。……ちょっとくらいボーナスあっても良いよね? ま、まぁ ユーリだって苦笑いしてるだけだし)」
「……もうちょっと魔力込めた方が良かったかしら?」
「や、やりすぎだってば、志津香ぁ……」
「冗談よ」
「(じょーだんに見えないってば!)」


 互いになんか艶々とした顔を見せるかなみとフェリス。物足りなそうな顔をしている志津香。全くをもって冗談言っている様に見えない志津香。また、魔法を使おうとしかけた志津香。

 どれだけ日頃の鬱憤がランスに溜まっているか判る瞬間だった。

「あっひゃっひゃっひゃ!」
「笑い過ぎだろー? ロゼ。まー たまには良い薬だとは思うけどな? あの薬だけはウチでも作れねぇし」

 大笑いするロゼとそれなりにすっきりした様子のミリ。

 まさに士気向上。

 そして、指揮が駄々下がりなのが使徒側。

「くぅ、人間が何でここまで……。ええい、立ちなさい! ヒーリングされてるし、丁度良かったでしょ!」
「どりゃああああああ!!」
「って、きゃああっ!? せ、洗脳解けてる……!?」

 倒れたランスだったが、クルック―とセル、シィルの魔法で復活。そのまま使徒に向かって大ジャンプ。

「おっほーう、元に戻ったか、心の友! いやぁ、嬢ちゃんたちの殺気が凄くて、儂も委縮しちゃってたよー。あーこわいこわい」

 カオスもほっとした様子だった。
 あのまま、ランスと共に塵も残さず消され―――と頭に過っていただろうから。

「っっーー! も、もう此処は退くよ! この人数……最初っから無理だったんだよ!」
「くぅ、ノスのヤツめ、絶対判っててこうやって……!」
「先ずはエスケープです! ハリーアップ!」


 使徒達は一目散に逃げていくが。

「うお
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