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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第六十四話 マチアス囮作戦
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きないし。
軍内部で密造している。サイオキシン麻薬を検挙できませんよ。
ましてや地球教やフェザーンとの関係を立証は不可能だけど、
奴らの動きや資金源を絶つことも出来ないし。

軍内部や門閥貴族に巣くう連中をあぶり出したり、
密売に関与している連中を大量検挙すれば、
其れだけ関係者の勢力を削れるじゃないですか。

「お父様。私はマチアスを今検挙するのには反対です!」
みんな私の大きな声に驚いてます。
「サイオキシン麻薬密売は大逆罪に次ぐ大犯罪です、
ましてや其れを野放しにすれば依存患者が増えるばかりです」

「ケスラー、其れは解りますが、
マチアスが何処からサイオキシン麻薬を手に入れているかが最大の問題です。
拷問すれば、吐くかも知れませんが、
その前に逃げられる可能性が大きいですし、
口封じに消される可能性の方が大きいでしょう」

「確かにその可能性はあります、
しかし中毒患者を増やすことは問題なのでは」

「そこでです。マチアスは監視し続けます。
そして中毒患者を少しずつ、此方の工作員とすり替えていきます。
そうすれば、麻薬患者は増えませんし。麻薬の拡散は防げます。
また一定数の売人もすり替えます」

「なるほどの、その手があったかの」

「只最大の問題はエリザベートとの婚姻です。
ハルテンブルク伯爵は厳正な警察官僚が偶然貴族だっただけと言うほどの方です。
マチアスの事を知ったら、逮捕するかもしれません。

またハルテンブルク伯爵、フォルゲン伯爵両家の事を考えたら、
最前線にでも送り戦死に見せかけて、消しにかかるかも知れません。
そうなると全部駄目になります。

そこで、マチアスを守りながら、証拠固めを行いある時点で、
ハルテンブルク伯爵とフォルゲン伯爵を呼び出し、
此方の指示に従うように首根っこを押さえてしまいましょう」

毎度ながら私を見る皆さんの目が驚愕の目ですね。
黒狐の様な酷い謀略じゃないですから安心して下さいと言いたいですね。

「テレーゼ様の仰る風になれば、内務省に素晴らしい杭を打ち込めますね」
「確かにそうじゃの」

「そして検挙で一網打尽ですよ。
マチアスは囮捜査員として発表してしまえば、
ハルテンブルク伯爵、フォルゲン伯爵両家に傷は付きませんから、
両家とも表向きは文句は出ないでしょう」

「どうでしょうか、お父様」
「ケスラー、どうじゃな?」
「はっテレーゼ様のお考えを旨く使えば確かに、
かなりの成果を上げれると思います」

「ではテレーゼの考えで行うようにいたそう」
「御意」

「ケスラー、あと士官学校で、
私が視察にいけないのはシュターデン教官が、
反対している為だと言う話ですよね」

「はい、校長とシ
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