暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
214 四年目の終わり
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
もとれる笑みを溢してしまうも、ダンブルドア校長はと微笑むだけで特に俺とアニーの態度を咎めるでもなく話を続ける。

「そもそも儂は占い学≠ニ云う学問にほんの少しだけじゃが──懐疑的での? その志望者の才気の無さも相俟って、その者をその場で不採用と言い渡そうとした時、摩訶不思議な事が起こったのじゃ。……君達も見知った出来事じゃよ」

「トレローニー先生のあれ≠ナすね」

「そしてトレローニー先生のその予言≠ヘボクに関するものだったと…」

「二人とも、その通りじゃ。トレローニー先生は君達二人が去年度に見たような雰囲気になり──こう話し始めたのじゃ」

ダンブルドア校長は俺とアニーの言葉に鷹揚(おうよう)に頷き、更に話を──予言≠フ内容を明かす…

「闇の帝王を打ち破る力を持った者が近付いている…。七つ目の月が死ぬ時、帝王に三度抗った者たちの間に産まれる。……そして闇の帝王はその者を自分に比肩する者として(しる)すであろう。彼の者は闇の帝王の知らぬ力を持ち、闇の帝王を叡知(えいち)を持つ赤き龍と共に玩弄(がんろう)するであろう。……一方が他方の手に掛かって死なねばならぬ。なんとなれば一方が生きる限り、もう一方は生きられぬ…。……その者、赤き龍の寵を受けし者なり=v

「玩弄≠チて、うわぁ…」

滔々(とうとう)と、一気に語ったダンブルドア校長。知識≠ニは多少の差異はあれど、俺の感想も憐憫(れんびん)の表情を浮かべながらそんな風に溢しているアニーと大体一緒だ。お辞儀さん≠ノついては自業自得なところは多々あるが──敢えて云おう、これは酷い。

そしてその予言≠聞いたアニーはある事≠ノ思い至ったらしく、その推論を補強する為なのだろう──ダンブルドア校長にある事について(たず)ねる。……まるで当たっていて欲しくない≠ニでも祈っているかのように…。

「ダンブルドア校長先生、質問良いでしょうか?」

「儂に答えられることならの」

「校長先生はトレローニー先生のその予言≠ヘどこで聞いたのでしょうか?」

「【ホッグズ・ヘッド】と云う店じゃ。……まぁ、トレローニー先生は安さ故にその店を選んだのじゃろうが…」

「【ホッグズ・ヘッド】──確かホグズミードにある店でしたね。割と繁盛していたはず…。……と云う事はその予言≠ヘ誰かに盗み聞きされていた可能性も…?」

「大いにあり得ることじゃ。……しかし下手人は全ての予言≠聞く事は(あた)わなかったじゃろうがの」

アニーはダンブルドア校長のその言葉を聞くと、胸を撫で下ろす。そしてこれで最後≠ニばかりに…

「……ではボクの両親は、殺されるべき運命にあったのでしょうか?」

「……儂がシビルと面接する場所を
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ