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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
214 四年目の終わり
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かダンブルドア校長の笑みが深くなったのが気になり、ふとアニーを見る。アニーもこちらを向いていたのでダンブルドア校長が笑っていた理由が判った。きっと紅茶を飲むタイミングから向き合うタイミングまでシンクロしていたのだろう。

……アニーの頬が朱に染まっていく情景を詳しく述べるのは野暮と云うものとして、アニーの顔色が元に戻ったころダンブルドア校長は言いにくそうに話しはじめた。

「君達に来てもらったのは他でもない。儂がモリーやアーサー──それに加えシリウスやセブルスの反対をおしてまで≪不死鳥の騎士団≫へと招請した本当の理由≠教えるためなのじゃ」

「シリウスにセブルス──と云うとスネイプ先生も…?」

「お主らが第三の課題に励んでいる最中にの」

(……ああ、だからか…)

アニーは意外な名前が出てきて驚いているが、俺は逆に昨夜のシリウスとスネイプ先生が何とも云えないスタンスをとっていた事についてある種の納得が出来た。

多分だが、あの二人は話を通しやすい父さんが居た母さんよりも、ずっと骨を折った筈だ。がなるシリウスに淡々と反対意見述べるスネイプ先生──ダンブルドア校長の苦労が鮮明に浮かぶ。

ダンブルドア校長は話が横道に逸れていたのが判ったのか、咳払い一つで話を本筋に戻し、俺とアニーをここに呼んだ理由を語りはじめた。

「……エヘン、シリウスとスネイプ先生の事は取り敢えず置いておこう。……とは云っても、それなりに魔法の秘奥について造詣(ぞうけい)が有ると自負している儂でも荒唐無稽な話で、どう話を始めて良いか判らぬのじゃ」

「荒唐無稽≠ナすか…」

「そう、君達二人やミス・グレンジャーが相手でもない限り明かそうとは思えないくらいにはの」

(……だろうな…)

アニーは噛み締める様にダンブルドア校長の言葉を繰り返しているが、俺は出来るだけ納得した顔をしない様にしながら内心で納得していた。

ダンブルドア校長が今から語ろうとしているのはきっと予言≠ノ関することなのはハーマイオニーの名前が出てきた時点で半ば確信している。アニーも「ハーマイオニーも? ……あ…」とな呟きが隣から聞こえてきているので、アニーも気付いたのだろう。

漸くダンブルドア校長も語りはじめを決めたようだ。

「……事のはじまりは15年も前の、ある雨の夜のことじゃ。その日はある有名な予言者の曾々(ひひ)孫がホグワーツで占い学≠フ教鞭(きょうべん)を執りたいと面接に来ていたたのじゃが、儂はどうしてもその者に才気の片鱗をちっとも感じられんかった」

(まぁ、あれ≠セからな)

「ははっ…」

「あららー」

ダンブルドア校長のわりと珍しいディスりに俺とアニーは愛想笑いとも苦笑いと
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