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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
214 四年目の終わり
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トを計算してどう答えたものか=Aと頭を巡らせているとハーマイオニーの提案にルーナ、ジニー、ネビルの3人は飛び付いた。

「あ、それ良いかも。特に将来的に闇祓い(オーラー)≠ニかになりたい人とかにとっても良いことだもン」

「私も賛成かな。ロンとアニーは三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)≠ナ優勝したから人もきっといっぱい集まるわ」

「僕も手伝うよ」

アニーを見ると、アニーは俺に向かってただ一度頷くだけ。判断は俺に任せると云うことか。

「……あい、判った。引き受けよう──とは云っても、≪死喰い人(デス・イーター)≫と魔法省の縁者はお断りだがな。……だから主な対象者はマグル生まれになりそうだな」

「≪死喰い人(デス・イーター)≫はともかくとして魔法省も…?」

首を傾げるジニー。ダンブルドア校長から魔法省と訣別(けつべつ)している事を知っているアニーが代弁してくれた。

「うん、魔法省とダンブルドア校長は、今は仲違いしているらしいからね」

「機密の保護と、云うわけね。……判ったわ。私が夏休みを使って詳しい話を詰めておくから」

「まぁ頼むよ、ハーマイオニー」

そう締めくくるハーマイオニーに、念押ししているとコンパートメントのドアがいきなり開いた。ドアを開けたのは、いつもと同じようにクラッブとゴイルを従えたドラコ・マルフォイだった。

マルフォイは開口一番、勝ち誇ったかの様に述べる。

「何度も忠告してやったのに、君達は僕の厚意を無碍(むげ)に断ったんだ。あの方は遂に舞い戻って来た──お前達はもうおしまいだ」

「そうか、ならば首でも洗って待っておこう」

「じゃあボクは遺書でも(したた)めておこうかな」

「……っ…。……ふん、そのいけ好かない態度がいつまで維持出来るか見物だね──行くぞ、クラッブ、ゴイル」

俺はマルフォイが言いそうな事なら大体判っていたので、コンビニにアイスでも買いに行くかの様な(てい)で返し、アニーもそんな俺の語り口に追従(ついしょう)する。

しかしマルフォイはそんな俺達の態度が気に入らなかったらしく、苦虫を噛み潰した様な顔を浮かべると、またもや負け犬の遠吠えよろしく悪態を()きながらクラッブとゴイルを引き連れて帰っていった。

……その後コンパートメント内に爆笑の渦が巻き起こったのは云うまでもない。

SIDE END
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