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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十八話 出会いとは意外なとこであるものである  ★
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手伝い、執事としての仕事をこなして家路へとつく。



 そして帰ってきた我が屋の敷地の付近で足を止める。

 こちらに向けられた視線。
 ナニカがいる。

 海鳴を覆う結界と敷地を覆う結界は当然違う。

 海鳴の結界は一定以上の魔力を感知するものだが、敷地を覆う結界は魔術師の工房的な結界だったのだがジュエルシードの事件以降若干変更されている。

 まずは人避けの結界。
 元々は家の付近の道にも仕掛けた認識阻害の結界でこの家に辿りつくのはほぼ不可能な状態だった。
 しかしジュエルシードの一件以降は管理局の人間が正式な許可を得てくる可能性がある。
 さらに、なのは達という身内に近い人間が出来たので、俺の知り合いではない一般人が近寄れない程度にしているので魔導師や魔術師、素質のある一般人ならばほぼ素通りで来れる。

 まあ、ほぼ素通りとはいえ敷地内で悪意や敵意には敏感であり、もし行動を起こそうとしてもまともに行動するのも難しくなり、敷地内での殺し合いの準備もされている。
 外敵を確実に仕留めるというよりも、生きて帰さない結界である。

 そしてそんな結界が張られた我が敷地。
 その敷地の結界の境界の辺りに生える木の上からこちらを窺う一匹の猫。
 魔導師なら素通り出来る人避けの結界だろうが空気に敏感な野生動物が近づくはずがない。

「この敷地に近づく猫が野良のはずはないか。
 誰かの使い魔か? それとも姿を変えているのか?」

 その猫に向かって訪ねるように言葉を発するが返答はない。
 魔術師の観点から考えれば使い魔だが、魔導師はユーノのように姿を変える事が出来る。
 ならば魔導師自身という可能性も0ではない。

 何も持たないまま弓を構える動作をする。
 イメージは問題ない。
 一秒あれば弓と矢を投影し、放つ事が出来る。
 勿論視線には殺意をのせている。

 瞬間猫は木から飛び降り逃走する。
 残念ながら敷地の結界外なので結界で捕える事は出来ない。

「追え」

 俺の声と共に館の屋根から飛び立つ三羽の鋼の鳥。

 十中八九魔導師関係だろう。

 まあ、今回は取り逃がしても構わない。
 取り逃がしても魔導師の関係者が許可なく海鳴に入った可能性があるとリンディさんに報告すれば牽制は出来る。

 さて夕食は月村家で頂いたし、鍛錬をして風呂に入って休むとしよう。




side ロッテ

 まずい、まずい、まずい。

 父様が衛宮士郎を警戒していたけど海鳴の結界は魔法を使わなければばれないし、直接会った事もないからってあまく考えていた。

 正面からの戦闘ならクロノ以上だけど猫の姿で魔法を使わず肉眼で確認すれば何かわかるかもと家の傍で待っていたのが
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