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とある3年4組の卑怯者
64 日曜練習
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を当てて「だ、大丈夫さ」と言った。
「よし、来い!」
 藤木は立ち上がって言った。
「よし、次のシュートで小杉君に替わろう!」
 ケン太はそう言って、シュートをした。藤木は右側に突き抜けるボールに渾身で手を伸ばした。しかし、ボールはゴールに突き刺さった。
「ああ・・・」
 藤木は最後は止めて終わりたかったのだが、それは叶わず、小杉とキーパーを交代した。
 練習が終わり、藤木はケン太に呼ばれた。
「藤木君、君すごく上手くなってるよ!」
「ありがとう。でも最後の君のシュートを取れなかったことが悔しいよ。これじゃあ本郷君のシュート、止められるか心配だよ」
「大丈夫さ、大野君のシュートを顔で止めた程上達しているんだから、また練習を続ければきっとどんなシュートも止められるよ!じゃあな!」
「うん、ありがとう!」

 バレーボールの練習をしている女子はみぎわと号令で練習を終わらせたところだった。
「リリィさん、ボールありがとう」
 みぎわはボールをリリィに返した。
「うん、そうだ、そろそろ朝練もやりましょうよ」
「そうね。皆、明日から朝練もやろうと思うけどいいかしら?」
 皆は賛成した。こうして解散した。
「リリィさんのアタック、凄かったわ」
 笹山がリリィのスパイクを賞賛していた。
「そうかな?ありがとう」
「リリィさん、いいアタッカーになれるわよ」
「え?う、うん・・・」
 リリィは笹山に褒められてやや照れた。笹山は褒めるのが本当上手だなと心の中で思った。
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