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とある3年4組の卑怯者
64 日曜練習
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(ふん、何よ、私を仲間外れにして!)
 前田は窓から練習の様子を眺めながら理不尽に怒りを表していた。


 日曜になり、藤木は杉山に言われた公園に向かった。既にケン太や大野、杉山らがボールの奪い合いの練習をしていた。
「おーい、みんな!」
「やあ、藤木君!君もウォーミングアップ始めてくれよ!」
「うん!」
 ケン太に言われて藤木はウォーミングアップをした。やがて、山根や永沢などもやって来た。
「やあ、藤木君。今日も頑張ろう!」
「うん、そうだね!」
「藤木君、君やけにやる気満々だね」
 永沢が藤木に驚いていた。
「そりゃ、僕だって大事なキーパーなんだ!練習して上達しないと、皆に迷惑かけてしまうからね!」
「ふうん・・・」
 永沢は何かあるなと思っていた。
「それにしても花輪クン遅いなあ」
 山根が花輪が気になった。その時、ヒデじいの車が来て、花輪が車から降りてきた。
「Hey、遅くなってすまない、everyone」
「は、花輪・・・!?」
 大野は花輪を見て驚いた花輪はサッカーのユニフォームのような服を着ていた。
「ああ、これかい?これはブラジルのsoccer teamのuniformなのさ」
「すげーぜ!」
 男子が皆興奮した。そしてサッカー選手になったつもりで練習しようとするのだった。

 その頃、別の公園で、女子達がバレーボールの自主練習のために集合していた。その場には、ほぼ女子全員いたが、前田はすぐ怒り、それを指摘されると泣くという面倒な事になってしまうために誰も誘わなかった。その為、この中には前田はいなかった。
「みぎわさん、みぎわさんが学級委員だから皆に指示してもいいかしら?」
 リリィがみぎわに指揮を頼んだ。
「え?わかったわ」
 みぎわは皆を集合させた。
「これから練習を始めるわよ!まずは輪になってレシーブやトスをしあいましょう!」
 みぎわの意見に皆は賛成した。体育館裏ではないので、広々と動くことができ、誰かが失敗しても、前田のように怒らず、「ドンマイ!」と励まし合うので、皆はのびのびとやることができた。一定の時間が経過した後、紅白戦を行い、試合に出ない者は外でボール拾いを行い、時々試合している者とみぎわによって交代した。

 サッカーの練習をしている男子は、フォワードはシュートをし、ゴールキーパーはそれをキャッチする練習を、ミッドフィルダーはセンタリングで遠くへパスをし、ディフェンダーがそれをカットするという練習を行っていた。
「いくぜ!」
 中島がシュートを放つ。藤木は思いきりジャンプしてボールを止めた。次の内藤のシュートも止めた。しかし、大野の勢いのあるシュートに顔面をぶつけてしまった。
「藤木!大丈夫か!?」
 皆が心配して藤木の周りに集まった。藤木は額に手
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