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緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~BUTEI killer~
~criminal~
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らが一番乗りか」

『当然でしょ。ヤツの電波を掴んで、通報より先に準備を始めたんだもの 』

フン、と鼻を鳴らしたアリアは愛用の2丁拳銃のチェックを行っていた。銀と黒の拳銃は色違いなだけで同じものらしい。
あれは−ガバメントをベースにしたカスタムガンだろう。あの銃は既に諸々の特許が切れているから、結構自由に改造がきく。
目立つのはグリップについているピンク(コンクシェル)のカメオで、そこに浮き彫りにされた女性の顔は、
どことなくアリアに似ている美人だ。

『見えました』

レキの声に、俺とアリアは揃って防弾窓に顔を寄せた。
右側の窓から、台場の建物と湾岸道路、りんかい線が見える。..........いた。あれか。

「見えた。ホテル日航の前を右折してるバスだろ?」

ESSの視力で捉えた。視力も上がるんだな、今気付いたよ。

『はい。窓に武偵高の生徒が見えます』

『よ、よく分かるわね。あんた達視力いくつよ』

『左右共に6.0です』

「よく分からないが…推定で、左右共に5.5だな」

さらっと超人的な数字を言った俺たちに、アリアが絶句している。

レキが言ったあたりに、ヘリの運転手が降下していく。

バスは他の車を追い越しながら、テレビ局の前を走る。
ヘリでそれを追うと、人々が局の中からカメラで撮影しているのが見える。

『空中からバスの屋上に移るわよ。あたしは外側をチェックする。彩斗は車内で状況を確認、連絡して。
レキはヘリでバスを追跡しながら待機』

強襲用パラシュートを使いつつ、俺とアリアはほとんど自由落下するような速度でバスの屋根に転がった。
久々の空挺(エアボーン)だったな。そして、屋根にベルトのワイヤーを打ち込み、振り落とされないようにする。

アリアは自分もワイヤーを使って、リペリングの要領でバスの背面に体を落としていった。
俺は犯人が中にいた場合の為に、伸縮棒付のミラーで車内を確認する−が、そのような人影は見当たらない。

生徒に窓を開けてもらい、ワイヤーを切り離して車内に入った。元々大混乱だった生徒たちは、俺が入ってきたのを見て一斉に騒ぎ立てる。言葉が交錯しESSでも何を言っているのか聞き取れない。ただ、その中で聞き慣れた声がした。

「彩斗!」

キンジと武藤だ。

「あれだ。あの子」

武藤が指を指す。その先は、運転席の傍らに立つメガネの少女だった。

「き、如月先輩っ!助けてっ」

中等部の後輩だ。

「どうした?」

「い、いい、いつの間にか私の携帯がすり替わってたんですっ。そ、それが喋りだして 」

速度を 落とすと 爆発 しやがります

「なるほど..........」

そういうことか。確かに、
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