第二章
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「どうもね」
「迷うわね」
「どうしてもね」
「一体何を着るのか」
「今回のコミケでは」
「いや、どうしようかしら」
溜息と共にだ、佳奈は友人達に問うた、
「今回は」
「ううん、どうしたものかしらね」
「正直私も迷うわ」
「私もよ」
「今期面白い作品多いしね」
「いいキャラも多いし」
そのキャラが着ている服もだ。
「具体的にどれにするかってなると」
「ちょっとね」
「迷うわよね」
「どうしても」
「ここは」
「そうなのよね、どうしたものかしら」
本当にというのだ。
「ここは」
「まだ時間あるし考えていきましょう」
「具体的に何着るかね」
「確かに色々あるけれどね」
「着て行く服はちゃんと考えましょう」
「それはね」
「そうよね、本当にどうしたものかしら」
ゲームキャラの服までチェックしだした佳奈だった、だがそれをしてもだった。どうにも選べず佳奈は友人達を選び続けた。
そうこうしているうちに選べる時間もぎりぎりになってきた、それで佳奈は一緒にコミケに行く友人達に言った。
「今日で決めましょう」
「そうよね、もうぎりぎりだしね」
「選べる時間はね」
「だったらね」
「もうね」
それこそというのだ。
「それならね」
「もうよね」
「決めるしかないわね」
「今日でね」
「ええ、そして今日お家に行って」
佳奈は友人達に真剣な顔で宣言する様に言った。
「決めましょう」
「よし、じゃあね」
「今日佳奈ちゃんのお家で決めましょう」
「何を着ていくか」
「どの作品のどのキャラかもね」
それぞれが着る服をというのだ、友人達も頷いてだった。
佳奈の言葉に頷きこの日は佳奈もソフトテニス部の部活を休んでだった、自分の家に友人達と共に帰ってだった。
服をパソコンでチェックしつつ色々と話した、しかしどうしても決まらずそれは真夜中になってもだった。
どうしても決まらずだ、佳奈も他の面々も疲れきっていた。そうして友人達は佳奈にへとへとになった感じで言った。
「ねえ、どうする?」
「いよいよタイムリミットだけれど」
「まだ決まらないけれど、全然」
「どうする?」
「どうしようかしら」
「もうね」
佳奈も疲れきっている、正直もう考えがまとまらなくなっている。疲労の極みにある為であるのは言うまでもない。
「何でもいいから決めたいわね」
「そうよね」
「もうこうなったらね」
「とにかく決めたいわね」
「そうして楽になりたいわ」
「それで家に帰りたいわ」
それぞれ家族には佳奈の家にお邪魔して遅くなるとは言っていてもだ、明日も学校なので出来るだけ早く休みたいのだ。
それは佳奈も同じでだ、ここで友人達にこう言った。
「ねえ、もうね」
「もう?」
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