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【凍結】剣製の魔法少女戦記 外伝・ツルギのVividな物語
004話『強くなるために……』
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それは士郎パパも同じだけどシホお姉ちゃんは女性な分を入れると士郎パパ以上に困難したそうだし。
するとシホお姉ちゃんはなにかを思い出したかのような表情をして、

「……そう言えば、ヴィヴィオ」
「はい。なんですかシホさん?」
「最近なんだけど戦技教導隊の方でなのはに最近ヴィヴィオが夜遅くに帰ってきて心配っていう話を聞いたんだけど、なのはとユーノに話していないの……?」
「うっ……それは、その……」

それでしどろもどろになるヴィヴィオちゃん。
まぁそれはそうだよね。
ヴィヴィオちゃんは内緒にしているつもりだけどなのはさん達には結構行動は把握されているから。ここらへんはやっぱり親だから当然の事だけどね。

「……ごめんなさい。でも、まだなのはママとユーノパパには内緒にしておきたいの。だからまだ内緒にしておいてもらってもいいですか、この特訓の事」

ヴィヴィオちゃんは少し懇願するようにシホお姉ちゃんに頭を下げていた。
シホお姉ちゃんはそれで少し小さいため息を吐きながらも、

「わかったわ。でも、近々なのはもヴィヴィオのために本格的に魔法の訓練を行うとか言っていたからその時になったら告白するのよ」
「なのはママが……わかりました」
「うん。それならよし。それじゃそろそろ体も解れた頃だし始めるとしましょうか」
「うん!」
「はい!」

それから始まるシホお姉ちゃんのストライクアーツとは少し違った訓練法。
シホお姉ちゃんが教える戦技教導隊のメンバーには必ずと言っていいほど教えるという中国武術。
これは第97“元”管理外世界……地球発祥のものだ。
地球はもう管理外世界という枠からは魔術師の出現によって逸脱したために今現在ミッドチルダは秘密裏に魔術師の団体の長を務めているギルガメッシュさんとコンタクトを取っているという話をシホお姉ちゃんに以前に聞いた。
僕も初めて会った時は僕と同じくらいの少年が務めている事に関して驚いたのは記憶に新しい。
でも、その実中身は苛烈なもので怒らせたらシホお姉ちゃんでも負けるかもしれないという話で少し戦慄したというのもある。
だって、J・S事件で一気にその名を轟かせたミッドチルダの英雄であるシホさんが勝つ確率は低いというんだから相当のものだ。
慢心しないからなおの事勝てないかも……と、士郎パパも珍しく弱音を言っていたしね。



―――閑話休題(それはともかく)


「ふっ!」

僕が瞬動術という歩法で一気にシホお姉ちゃんに詰め寄るんだけど、

「まだ動きが荒いわよ」

ペシッ!と拳を振るった僕の横に移動したシホお姉ちゃんがやんわりとチョップをして僕はわけも分からずに沈められる。
やっぱり強い……ただの一回の手刀だけで僕は沈められてしまっていた。


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