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【凍結】剣製の魔法少女戦記 外伝・ツルギのVividな物語
004話『強くなるために……』
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たないと……」

シホお姉ちゃんはなにかの刀を投影して僕の雷を切り裂いていた。
そうか! 千鳥!
僕がそれに思い至ったのを最後に意識が暗転する……。






しばらくして僕は目を覚ます。

「あ。ツルギ君が起きたよー!」

ヴィヴィオちゃんの顔が最初に映った。
どうやら僕は起きるまでヴィヴィオちゃんに膝枕をされていたらしい……。

「えっと、僕は……?」
「そのね。シホさんがツルギ君の雷を切り裂いた後に一瞬で背後に移動して意識を刈り取ったんだよ」
「そっか……まだまだだね」
「いえ、いい線は行っていたわよ。これなら同年代の友達間ではツルギ君には勝てる子は少ないんじゃないかしら?」

シホお姉ちゃんにそんな風に褒められて、

「でも……やっぱりシホお姉ちゃんが僕の目指す高みの一つですからまだまだ精進します」
「その心意気はよしね。慢心してはダメよ? いざって時に慢心したらすぐに負けてしまうんだから。ヴィヴィオもそこら辺は徹底しておいてね?」
「うん!」
「わかりました!」
「さて、それじゃそろそろいい時間だからヴィヴィオは家に帰りなさい。なのは達が心配しているわよ?」
「はーい!」

ヴィヴィオちゃんはそれで帰る支度をしていたので、

「それじゃヴィヴィオちゃん、また明日ね」
「うん。またね!」

そう言ってヴィヴィオちゃんは帰っていった。
そんな後姿を見ながらシホさんはある事を呟く。

「でも、今のヴィヴィオはまだデバイスは受け取らなそうね……」
「デバイスですか?」
「そう。マリーさんやなのは、フェイトがヴィヴィオのために専用デバイスを渡すとかいう話を聞いたんだけど、ヴィヴィオはまだ自身の事を未熟だと感じているからきっとまだ受け取らないと思うのよ」
「そうなんだ……」

ヴィヴィオちゃんもこれから大変そうだね。

「ま、それはそれとしてツルギ君はあとでヴィヴィオのフォローに周る事。いいわね?」
「うん!」
「それじゃそろそろ士郎も帰ってくるだろうからツルギ君はお風呂に入って来なさい。そして食事後に魔術の特訓よ」
「わかった」

それで今日のシホお姉ちゃんによる特訓は終了した。
ヴィヴィオちゃんの事が少し心配だけど、今は見守る事にしておこう。



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