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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第2章:リムルダール編
5:病は気から……とは限らないってば!
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リン様は薬草を飲めば体調が安定します……一つ頂いても宜しいですか?」
「いいよ。エルの為に沢山作ったようなモノだから☆」

「それではお言葉に甘えて……」
数々の女性を虜にしてきた爽やかスマイルで薬草を手渡したのだけど、患者(ノリン)の事が気になってて、全く相手にして貰えなかった。ちょっと寂しい。

「さぁノリン様……薬草を飲んで下さい」
俺から受け取った薬草を、細かく千切ってノリンの口へと甲斐甲斐しく運ぶエル。
取り敢えず全部口に詰め込んじゃっても大丈夫な気がするけど……優しいんだねエルは。

俺の方としても何時までもエルの甲斐甲斐しい看病姿を見てる訳にもいかないので、健康な人間のエネルギー補給の為に大量に手に入れた苦りキノコを調理しようと思う。
木の作業台で調理用薪を作り、それを使って苦りキノコ焼きを作る。

その作業が終わるとノリンの看病を終えたエルが病室から出てきた。
「エル、お疲れ様」
グッドタイミングだったので、出来立ての苦りキノコ焼きを手渡し、労を労った。

「おお、ありがとうございますリュカ様」
「僕は物を作る。エルは患者を看病する。役割分担だよ」
俺は出来る事をやってるに過ぎないし、エルも同じだと思ってる。ただ如何考えても出来る事には限界があるし、現状のままだと直ぐに立ち行かなくなるとも思ってる。

「エル……僕にはビルダーとして物を作り出す力がある。でも専門的な知識がなければ作り出す事が出来ない物も沢山あるんだ。君は病人を看病する能力もあるし心意気もある……でも、病に打ち勝つ薬学の知識があるようには見えない。今後は如何するんだい?」

「やはりリュカ様にも解りますか……私の知識だけではどうにもならなくなりそうな事が」
「まぁ気合いと根性だけじゃ……ねぇ」
エルは俯き、食べかけの苦りキノコ焼きへと視線を落とす。

「あのリュカ様……お願いがあるのですが」
「何? 助けられそうにない病人は無視して、僕等だけで新たに人口を増やしていく方法にシフトする?」
ちょっと暗い雰囲気になったから冗談で場を和ませてみようと思った。そしたら案の定……

「ち、違います! 私は病人を見捨てたりは致しません!」
「解ってるよ、エルは優しいから(笑)」
うん、成功だね。少し怒っちゃてるけど暗い表情ではなくなった。

「それでお願いって何?」
「は、はい。向こうの丘の上に、ゲンローワ様という老人が居られるんですけど、ゲンローワ様は以前薬学の研究をしておりました」
そう言ってエルは俺がまだ行った事のない方角を指差し話を続ける。

「薬学の知識は豊富なのですが、リュカ様のように物を作り出す力がなかった為、多くの人々を助けられず落ち込んでおります。何とか説得してリムルダール復興を手伝ってもらい
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