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新訳紅桜篇
5 工作は、綿密に。
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  隊員からの伝達を受け、高杉は急きょ、現場を見に行くことになった。



  _よしよし。これで高杉(あいつ)からやっと解放される。

  そう思った時、ふと隊員が、神妙な声になった。

  _「でもですね総督、この爆破、何か謎なところがありまして。
    例えば、爆破跡地から、ねじが出てきました。

    つまりこれは、爆破した際に出たものなのか、それとも、爆破を決行した何者かが、
    落としていったものなのか、これが特定できないのです。


    提督のご都合がつき次第、現場へ来ていただけますか?」

  すると高杉は、

  _「わかった。すぐに行く。

    …というわけになったから、オラァ今から行ってくる。
    お前は食べ終わり次第、作業に戻れ。

    データの件、頼んだぞ。」



  とりあえず、普通に返事をしておこう。


  _「…分かりました。では、終わり次第、届けます。」






  そういって、私と高杉は、一回解放された。




  それにしてもなぜ、今爆発が?
  それにしては、隊員も慌てていない。
  ただの故障か? それにしては規模がでかすぎる。

  まさか、私の行動が誰かに勘付かれていた?
  
  …まさかな…





  とりあえず、部屋に戻った私は、押し入れに向かって呪文を唱えると、
  押し入れの中に入り、そこからドアを探り当て、中に入った。

  そして、バリアを張っておいた。



  こうすれば、普通の人はもう入ってこれない。




  高杉(あのひと)たちにバレては困るものは、ここに全部おいてある。



  特に、魔法に関係するものは。



  わたしは昔、私を拾ってくれたボスが首領を務める組織(その名前がまだ、思い出せない。)の
  Jr.部門から、英語のできる優秀な学生、として、「ホグワーツ」という名前の魔法学校に、
  3年間、留学していた。


  驚いたことに、その時の同級生が、あの有名な「ハリーポッター」だった。
  彼の人生が書籍・映画化されていて、とてもビックリした記憶がある。


  私が特に好きだった教科は、「魔法薬学」。あの科目をある程度マスターすると、
  あらゆる種類の薬を、自分で作ることができる。
  そしてまた、先生がまた、イケメンだった。いや、歳的に「イケメン」はおかしいが、
  なんとも不思議な魅力のある先生だった。


  …もうこの世にはいないらしい。


  もう一度、会いたかった先生だ。残念だった。



  そんなことを考えながら、もう夜の
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