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新訳紅桜篇
4 人のくせは、よく見極めろ。
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ても信じないのならば、DNA検査でもしてみるがいい。」

  _「ほぅ…、言ってくれるなァ。」

  _「いつまででも言ってやるわ。ほら、さっさと進め、高杉。」


  _「おらよ。」






  2人とも食事をお盆にのせ、空いている席へ行く。

  ちょうど窓際の2人掛けの丸テーブルが開いていたので、そこになった。


  
  何を話していいのか分からず、私は、「ただ黙り込む作戦」を実行していると、
  高杉がまず最初に、口を開いた。


  _「…お前、鬼兵隊(ここ)での生活は、どうだ?
    オレが無理やり連れてきて…結局お前もまだ、逃げ出していない。

    暮らしていて、不便なこととか、ないか?」


  なんか、やけにしおれた感じだなぁ…
  本当に高杉か、こいつ?



  _「ああ…。まあまあだ。幸い、人間関係でも問題はまだないし、上司のまた子先輩とも、
    仲良くしてるし。今は特に、逃げ出そうとも 思っていない。今のところは、だがな。」


  一応、くぎを刺す。


  _「ほぅ…まぁ、いい。ところで、武器庫の方はどうだ?作業は順調か?」


  あ、この質問の裏には、なにかがあるな。
  当たり障りなく、答えておこう。


  _「…ああ。とりあえず、順調だ。だが、まだ上の方が残っていてな。
    それさえ終われば、完了だ。
    今日の夜中には完成するだろう。また子先輩にも指示されたが、
    終わり次第、お前と岡田先輩と、また子先輩、そして、河上先輩に、
    データを送る。」


  _「…なんでそこ、オレだけ雑なんだ?」

  _「ま、気にしない、気にしない。幼馴染だし、いいだろう?
    それとも、『総督』とでも呼んだ方がいいか?」


  _「…まぁ、いい。気にするな。ところで…」



  高杉が何か言おうとしたところで、ある隊員が食堂内に入ってきた。
 

  _「総督、緊急に話が。」

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