Lv57 魔物の逆襲
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感動してる場合か!)
【コータローさん! 無理したら駄目ですわよ!】
【了解です!】
俺はアーシャさんにサムズアップした。
アーシャさんは微笑み返す。
そしてアーシャさんは、他の太守達と共に、魔導騎士や近衛騎士に護衛され、左側の観覧席の方へと避難を始めたのである。
話は変わるが、他の王族達は右側の観覧席へと移動し始めたところだ。
出口は左右の観覧席側にしかないこともあり、別々のルートを行くことにしたのだろう。
サナちゃん達はアーシャさんと同じ左側ルートだ。
つーわけで、話を戻そう。
戦闘準備が整ったところで、ラーのオッサンの声が聞こえてきた。
「おい、コータロー! 我をこのままにしておくな!」
「あ、悪い悪い、忘れてたよ」
「我を何だと思っとる……たく。小さくなるから、ちょっと待っておれ」
ラーのオッサンはそう言って、ネックレスのような形状になった。
俺はそこでオッサンを拾って首にかけ、戦闘モードへと突入した。
(……魔法使えないから、ジェ○イの騎士スタイルで行くかな。魔導の手をうまく使えば、守備力と素早さはなんとかカバーできる。さて、まずは危険な魔物から除去していくとしよう……)
俺はバルログに照準を合わせた。
奴等は今、羽をバタつかせ、鞭で宮廷魔導師達を攻撃しているところであった。
だがその時、1体のバルログが、鞭を振る手を止め、両手を突き出したのである。
(あ、やばッ……あの動作は!)
俺はそこで魔導の手を使い、見えない手でバルログを掴むと一気に間合いを詰めた。ピュレナの時と同じ攻略法である。
【な、何だ……引っ張られ……】
バルログはわけがわからないと言った感じで、たじろいでいた。
当然、俺の接近にも気づいてない。
(隙あり! 魔力圧高めのライトニングセーバーを喰らえ!)
そして俺は、バルログの左腰の辺りから右肩へと、一気に、電光の刃で斬り上げたのである。
【グェェ、なんで貴様らなんぞにィィ!】
バルログは断末魔の悲鳴を上げて崩れ落ちた。
(まずは1体……)
俺はそこで、もう1体のバルログに視線を向ける。
すると、もう1体は既に俺の頭上におり、怒りの表情で、鞭を振りかぶっているところであった。
【貴様ぁ! よくも同胞を!】
俺はそれを見て、少し安心した。
(ホッ……ザラキじゃない)
と、その時であった。
思いもよらぬ援軍が、そこで現れたのである。
【コータローさん、俺も戦いますよ!】
なんと、武装したアヴェル王子が観覧席に現れ、そこからバルログへと飛び掛かったのである。
王子の光の剣が、バルログの背中に突き刺さる。
【グァッ! オノレェ】
バルログは予想外の所から攻撃を受け、俺に背を見せた。
俺は今がチャン
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