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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv34 宮廷魔導師ウォーレンの依頼
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 ウォーレンさんの後に続いて移動を再開したところで、ラティの声が聞こえてきた。
「アーシャねぇちゃんとサナねぇちゃん……さっきの話はホンマなんか?」
 2人は頷く。
「ええ、本当ですわ」
「すいません、黙っていて」
「ほぇ〜、なんやそうやったんか。ワイも只者ではないなと思ってたけど、それは考えへんかったわ」
 俺も一応、謝っておく事にした。
「すまんな、ラティ。お忍びみたいなもんだから、黙っていたんだよ。どこかで情報が洩れて、変な奴等に狙われでもしたら、ウザいことこの上ないからな」
「別に謝らんでええで。そういう理由なら、しゃあないやん」
 ラティはそう言ってニカッと笑った。
 話の分かる奴なので、事情は察してくれたみたいだ。
「ところでラティ、物流組合には行かなくていいのか?」
「今はこっちの方がおもろそうやから、コータロー達についてくわ。物流組合は後や」
「面白そうって、お前な……」
「へへ、固い事言いっこなしや」
(まぁいいか……ウォーレンさんもラティの事を俺達の仲間だと思ってるだろうし)
 それはともかく、王都についてラティに訊いておこう。
「ッたく。ところで話は変わるけどさ。ラティは王都について結構詳しいのか?」
「ワイは第1の階層・ラヴァナしか知らんで。上の階層はワイ等ドラキー族でも、相当優秀な奴しか行けんさかいな。せやから、上の階層のことは聞かれても答えられへん。まぁ今から行くアリシュナは少しだけ知ってる区域もあるけどな」
「という事は、第1の階層については知っているんだな?」
「まぁな。でもワイの知ってる事なんて、ここでは一般的なことやで」
 ヴァロムさんからの用事は、第1の階層だから丁度いい。
 後でラティに訊いておこう。
「いいよ、別に。また後で色々訊きたい事もあるから頼むわ」
「おう、ワイで答えられることならな」
 と、ここで、サナちゃんが話に入ってきた。
「あのぉ、ラティさん。さっき、相当優秀なドラキーじゃないと上の階層に行けないと仰いましたが、ドラキーにも身分というものがあるのですか?」
「それがなぁ……あるんやわ。簡単に言うとやな、ワイ等のようなメイジドラキー族は、3つの称号によって格付けされとるんや。誰が決めたんかは、知らんねんけどな」
「へぇ〜、ドラキーにもそういう階級があるんだな」
 これは少々意外であった。
「せやで。しかも、上の称号を得る為には、ドラキー族に伝わる試練を乗り越えなアカンのやけど、これがまた大変なんやわ。ホンマ、難儀なしきたりやで」
「そうなのか、結構面倒なんだな。ところで、ドラキー族に伝わる試練って、どんな事をするんだ?」
 ラティは溜息を吐いた。
「それがなぁ……試練受けた事ないから、ワイもわからんのや。試練を受け
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