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やはり俺がネイバーと戦うのは間違っているのだろうか
7.由比ヶ浜結衣はアホの子だ
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下ろした。何だろう、校舎──2-J辺り──と今女子が体育をしている体育館から殺気が感じる。
「やっぱり比企谷君テニス上手だね。経験者?」
 戸塚は気づいていないみたいだ。俺が異常なのかね?
「いや、体育でやったくらいだ。昨日も言ったろ?それが家の家系の取り柄なんだって」
「比企谷君の家って体育系なの?」
「いや、そういう訳じゃねーよ。ただ体を張るのが得意なだけだ」
「へー、そうなんだ!実は相談があるんだけど、昨日も言った通りうちのテニス部弱いからさ、もしよかったらテニス部に入ってくれないかな」
 ほーなるほどね。確かに聞けるものなら聞いて上げたい。天使だからな。だが、それ以上に俺にはやらなければ、守らなければならないものがある。
「すまない戸塚。部活とバイトやってて放課後は無理なんだ。その代わりと言っては何だが平塚先生に相談してみるといい。戸塚次第になるが手助けぐらいはしてやれる」
「そっか、でもありがとう!先生に相談してみるね!」
「おう」
 そういうわけだから、おそらく今日か明日あたりには初めてのまともな依頼がくるぞ。
(由比ヶ浜さんのは依頼に含まれていないんですね)
 あれは由比ヶ浜が途中で依頼を放棄したからな。
 そこで俺と総司の会話は終わり、戸塚と再び少し打ち始めて授業が終わった。







「ということだ、雪ノ下。やっとまともな依頼がくるぞ」
「ちょっと!何であたしのクッキー作りは依頼に入ってないし!」
「だってお前、依頼途中で放棄したろうが」
「あ、そうか!」
 あ、そうか!じゃねーよ。アホの子が。よくこれでここの学校受かったな。一応進学校だぞ?
「だったら、あたしも手伝うよ!だってあたしだってこの部活の一員だもん!」
「由比ヶ浜さん……でも」
「いいのいいの!気にしないでゆきのん!」
 ちなみにゆきのんとは雪ノ下のことな相変わらずアホなあだ名をつけやがる。
「でも、あなた、ここの部員じゃないわよ」
「って、部員じゃなかったの!?」
 えっ!?そうだったの毎日バカみたいに来てるからついそうなのだとばかり思ってたが。
「だって、まだ入部届貰ってないもの」
 そういえば、俺と総司は半ば強制入部だったからかいてなかったからな。忘れてたぜそんなもん。
「書くよ!そんなの何枚でも書くよ!」
 一枚でいいんだよ。ルーズリーフで書くな、あと入部届くらい漢字で書けよ。
 そんなことをやっていると、コンコンコン、と扉の叩かれた乾いた音がなった。おっと来たか。ちなみに、扉をノックするときは基本は三回するのが礼儀だ。面接とかだとなおさらだな。二回叩くときはトイレの扉を叩くときだけらしい。
 そのノックに、雪ノ下がどうぞ、と言ってからその主が入ってきた。やはりノックした人は戸塚だ。

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